私が推奨する男を強くする秘酒 |
淫羊藿酒(イカリソウ) |
メギ科の多年草、イカリソウの葉と茎を乾燥させたものです。淫羊藿といいます。薬用にはホザキノイカリソウかトキワイカリソウを使います。他のイカリソウは殆ど効果がないと思って下さい。これで作った薬酒は別名『仙霊脾酒』といいます。効能は強壮強精の効能があり、陰痿や健忘症胃腸虚弱などに飲むと良いでしょう。 作り方は淫羊藿50g、ホワイトリカー1.8L、グラニュー糖50g、2~4ヶ月つけ込み、滓を濾してから飲みます。1回20mlを1日2回飲みます。 |
黄精酒(単味) |
小林一茶の愛用したナルコユリ 52才で結婚し、65才までに三人の妻をめとり、5人の子供をもうけられたのも黄精酒のおかげと言われています。 百合科の多年草のナルコユリの根茎を乾燥させたものが黄精です。黄精200g、グラニュー糖300g、ホワイトリカー1.8L、六ヶ月つけ込み滓を濾してのみます。1回20mlを1日2回飲みます。 |
黄精酒その2、本草綱目に記載のものを家庭で出来るように簡略化しています |
黄精20g、蒼朮20g、地骨皮25g、柏葉25g、天門冬15g、グラニュー糖100g、ホワイトリカー1.8L、6ヶ月つけ込み滓を濾す。1回20mlを1日3回飲みます。1日60mlを限度に服用する。滋養、強壮、虚弱、病後の衰弱などの体力の回復に。 |
女貞子酒(ネズミモチ) |
モクセイ科のトウネズミモチの果実を女貞子と呼びます。日本産のネズミモチを自分で取ってきて陰干しした果実も同様に使っても良いです。最古の薬用植物書の神農本草経には「中を補い、五蔵を安んじ、精神を養い、百病を除く。久しく服せば、健やかに肥え、身を軽くして老いず」とあります。また後世の本蔵書の本草綱目には「陰(性器)を強くし、腰、膝をすこやかにし、白髪を変じ、目を明らかにする」とあります。 女貞子200g、ホワイトリカー1.8L、六ヶ月つけ込んだ後、カスを濾して、グラニュー糖を加えて保存します。1日3回、1回20mlを飲みます。長く飲み続けるほど効果が増してきます。 |
マムシ酒 |
最もポピュラーな薬用酒 反鼻60g、ホワイトリカー720ml、グラニュー糖50g、3~6ヶ月つけ込みます。1回20mlを1日2回を限度に飲みます。 生きたままのマムシを漬け込んで(マムシ酒)も良いですが、咬まれないように十分に注意して下さい。咬まれたときは早く血清を打たないと死にます。血液毒を含みます。ネットではつけ込み方も紹介されています。 |
山薬酒(ヤマイモ) |
ヤマイモは滋養、強壮、強精のほかに鎮静の効能があります。 山薬200g、ホワイトリカー1.8L、2から3ヶ月つけ込んだ後に滓を濾してグラニュー糖150gを加えて保存します。1日40mlを限度に、寝る前に服用します。 |
鹿茸酒(ロクジョウ) |
鹿茸は高貴薬と言ってとても高価な生薬です。信頼の置ける漢方薬店で品質の良いものを購入することが大事です。鹿茸の効能は心臓機能の回復、腎機能の促進、消化器系の機能促進、筋肉の疲労回復などです。詳しくはこちら。 (1).鹿茸20g、山薬20g、グラニュー糖100g、ホワイトリカー720ml、2ヶ月後に濾します。 (2).濾した滓は再利用します。滓に鹿茸10g、山薬10g、グラニュー糖50gを補充し、ホワイトリカー720mlで3~6ヶ月つけ込みます。寝る前に1日30mlを限度に飲みます。 |
地黄酒(アカヤジオウ・カイケイジオウ) |
ジオウはゴマノハグサ科の植物で今は日本で収穫される生薬になっています。カイケイジオウをから作られた熟地黄を一般的には利用します。アカヤジオウは市場性は全くありません。老人性機能減退防止(若返り)の妙薬として知られる八味地黄丸の主薬です。強壮、強精、補血、解熱などの効果があります。 熟地黄100g、ホワイトリカー1.8L、1ヶ月つけ込んだ後、滓を濾して、グラニュー糖を加えて出来上がり。1日30mlを限度にのみます。 |
遠志酒(イトヒメハギ) |
ヒメハギ科の植物イトヒメハギの根を乾燥したものを遠志と言います。根の木芯を去ったものは遠志通(肉遠志)と呼びます。 神農本草経の上品に「耳目聡明、不忘、強志倍力、久服軽身不老」と記されています。 |
【補:神農本草経】神農本草経は上品、中品、下品の3部に分かれています。 |
兔絲子酒(ネナシカズラ) |
ヒルガオ科の寄生植物のネナシカズラやマメダオシの種子を兎絲子トシシといいます。滋養強壮強精によく元気回復によいです。 兔絲子60~90g、グラニュー糖100g、ホワイトリカー720ml。兔絲子はゴミを取り除いてからつけ込みます。2~3ヶ月後に滓を濾してグラニュー糖100gを加えて保存します。寝る前に20~40mlを飲みます。 |
大麦地黄酒 |
中年以上の強壮薬で様々な老人性機能減退を防ぎ、強精、強壮、病後の回復、補血、解熱などに効きます。飲んでいる内にカゼを引かなくなってきます。熟地黄50g、大棗50g、麦門冬50gをホワイトリカー1.8Lにつけ込みます。約1月で飲めるようになります。1回40mlを限度に寝る前に飲みます。 |
デリケートな女性のための健美酒 |
冷え症・月経不順・生理痛・肌荒れなどを解消する女性のための薬用酒 |
葳蕤酒(アマドコロ) |
ユリ科の植物アマドコロの根茎を乾燥させたものを葳蕤または玉竹といいます。『本草綱目』には「跌筋結肉(足の筋肉の障害、中風などによる運動障害)、諸種の不足に主効がある。久服すれば顔面の黧黒(肌が黒い)を去り、顏色を好くして潤沢にし、身体を軽くし、老衰しない」とあります。 葳蕤(玉竹)100g、グラニュー糖160g、ホワイトリカー720ml、6ヶ月つけ込み、滓を濾します。1回20mlを1日3回飲みます。長く続けて服用して下さい。 |
サフラン酒 |
スパイスのサフランを使います。女性の専門薬です。浄血、通経、鎮静の作用があるので、イライラ、めまい、生理痛、月経不順、頭痛などに効きます。 サフラン5g、ホワイトリカー720ml、1~2ヶ月後に滓を濾してグラニュー糖100gを加えます。保存用のビンは褐色のもの使うか、日光に当てないように保存して下さい。1回10~20mlを1日2回朝夕に飲みます。 |
四物湯酒 |
二大婦人病薬の一つ四物湯を薬用酒にしたものです。当帰40g、川芎40g、孰地黄40g、芍薬40g、ホワイトリカー1.8L。2~3ヶ月後に滓を濾して保存する。好みでグラニュー糖で味を付けても良い。効能はズバリ貧血、冷え症からくる様々な病状に良く効きます。めまい、月経不順、低血圧、皮膚のかさつき、子宮出血、進行性指掌角皮症、不妊症、疲れやすいなど数え上げればキリがありません。このような状態で気力が沸かないようでしたら朝鮮人参を1~2本約50g加えて漬け込むと良いです。1回20mlを1日2~3回飲みます。 |
紅花酒(ベニバナ) |
別名『紅藍花酒』といいます。古く二千年前より婦人病に使われてきた薬用酒です。効能は俗に言う血の道症に良く、下腹部の痛み、ことに生理痛、生理不順、冷え症に良く効きます。また血液をサラサラにする効果もあります。作り方は紅花50gをホワイトリカー500mlで2ヶ月ほど漬け込みます。滓を濾した後グラニュー糖100gを加えて保存します。1回15mlを1日2回服用します。 |
マタタビ酒 |
マタタビ酒に使うマタタビは実に昆虫が産卵して虫瘤になったものを使います。熱湯をかけて虫を殺した後に乾燥させた生薬の木天蓼を使います。普通の実では以下の薬効は望めません。木天蓼は体を温める作用があります。冷え症や寒くなると痛みの出るリウマチや神経痛、腰痛に良く効きます。強壮の作用もあるので服用している内に疲れにくくなってきます。作り方は木天蓼100g、グラニュー糖150g、ホワイトリカー1.8Lで2~3ヶ月漬け込んだ後、1日30mlを限度に1日2~3回に分けて飲みます。滓は濾しても濾さなくても良いです。 腰痛や神経痛、リウマチなどの痛みに使う時は、最低3年以上経ていないと効果が弱いとようです。5年、10年と長く漬け込むほどよく効くと、高齢の大工のお客様から教えていただきました。 |
当帰酒(トウキ)、薬用酒にするときはヤマトトウキを使って下さい。ホッカイトウキでは効果が落ちるようです |
大和当帰50g、グラニュー糖100g、ホワイトリカー720ml3~6ヶ月漬け込んだ後滓を濾して保存します。1回20mlを1日1回寝る前に飲みます。効能は冷え症、頭痛、肩こり、めまい、ヒステリー症の鎮静、生理不順などです。当帰は婦人の聖薬といわれ不妊症、婦人病に古来より利用されてきました。 |
川芎酒(センキュウ) |
川芎50g、グラニュー糖100g、ホワイトリカー720mlで3~6ヶ月漬け込んだ後、滓を濾して保存します。川芎も当帰と並んで婦人病には大切な薬草です。補血、造血の作用があり貧血、冷え症、生理不順によく、血流を改善させる力があります。また漢方では頭痛によく使われています。当帰酒や川芎酒は単独で飲むよりも両者を併せたり地黄や芍薬の薬用酒として飲んだ方がさらなる効果が期待できます。 |