ホソバオケラ  生薬「蒼朮」


【起源植物】  ホソバオケラ
【 生薬名 】  蒼朮
【 科 名 】 キク科
【 別 名 】 サドオケラ(江戸期には佐渡で栽培されたのでこの名がある)
【薬用部位】 根茎
【 主成分 】 精油(アトラクチロン、アトラクチロール)、VA(煎液には含有せず)、VD
【 薬 性 】 気味は苦辛温、帰経は脾胃に属す
【 効 能 】 ●大和本草には『白朮』は脾胃を強くして飲食を進め、虚を補い、汗や瀉を止めるとし、『蒼朮』は汗を発し、風寒湿を去り、気を下し、痰食水を消すと両者の違いを述べてある
●以前は区別せずに使っていたが、第8改正日本薬局方で初めて白朮にはオケラ、蒼朮にはホソバオケラが規定された
●実際には江戸期に大陸から蒼朮がもたらされた時から漢方家は、きちんと使い分けしてきている
●単独では使わず漢方処方に配合して使う、1日量は3〜6g
●胃腸症状があまりなく、水分代謝異常からくる浮腫、しびれ、痛みに用いる、白朮は補脾・健胃整腸に用いる点が違う
●生薬は寒くなると成分の結晶で白くかびの様に覆われます。良品ほどたくさん出ます、又、暖かくなると次第に消失します。初めて生薬に接した時には驚きました。
【 備 考 】 ●蒼朮を火の上で燻べ、この煙を湿った室内に充満させると、湿気は一掃され、しかも畳の表もさらさらになるので、昔は梅雨時の湿気取りとして利用していた細野史郎著「方証吟味」。昨年の梅雨にこのような使い方をすると買いに来られた方があり、調べたところ、上記の記載を見つけました