アカヤジオウ花 | 生地黄、酒浸地黄、熟地黄 | 乾地黄 |
【基原植物】 | アカヤジオウ Rehmannia glutinosa var.purpurea カイケイジオウ Rehmannia glutinosa |
|
【 生薬名 】 | 地黄(乾地黄・熟地黄) REHMANIAE RADIX | |
【 科名 】 | ゴマノハグサ科Scrophulariaceae | |
【 別名 】 | 生地黄(乾地黄) | |
【薬用部位】 | 根茎 | |
【 主成分 】 | カタルポール、マンニット、糖質、キシリトール、鉄分、VA | |
【薬理作用】 | 清熱涼血・生津 ①動物実験で抽出物は血液凝固を促進する。 ②強心・利尿。衰弱した心臓に対する強心作用は顕著。強心利尿作用により解熱を補助する。 ③血糖降下、明らかな作用があり、実験的な高血糖を抑制し正常な家兎の血糖も降下する。 |
|
【 薬 性 】 | 気味‥甘苦寒(乾地黄)、 甘苦微温(熟地黄)、 帰経‥心肝腎三経 | |
【 功 效 】 | 清熱強血・養陰生津・平血逆・降血糖(常用薬材選輯) | |
【 主 治 】 | 血虚発熱・吐衂下血・傷寒瘟疫・斑疹・咽喉腫痛・婦人崩中・産後血虚腹痛・高血圧・糖尿病 (常用薬材選輯) | |
【 効 能 】 | ●補血、滋養強壮、貧血、鎮静、清熱、止血、糖尿病 | |
●1日5~8gを煎じて服用する。 | ||
●乾地黄は肝、熟地黄は腎への作用が強いといわれる | ||
●アトピー性皮膚炎には地黄と当帰各2gを濃く煎じた液を風呂に入れて入浴すると皮膚が潤ってきて痒みが和らぐ | ||
◆カイケイジオウよりもアカヤジオウが効能的には勝っているというが、市場品の殆どはカイケイジオウから作られた地黄である | ||
◆中国では地黄を色々と使い分けしています。新鮮な生のものは鮮地黄(せんじおう)といいます。通常、生地黄と呼ばれるモノは刻んでそのまま乾燥させた生薬の乾地黄の事です。熟地黄とは酒で蒸したものをいいます。 | ||
【薬 酒】 | ●熟地黄100gをホワイトリカー500ml、石菖(生を使用)200gをホワイトリカー1000mlにそれぞれ別につける。3ヶ月後に濾して両者を混ぜ合わせて飲むとボケの予防や脳疾患の予防によいという。当地(京築)で流行っている民間療法。 | |
【禁 忌】 | 脾胃虚寒者忌用 | |
【 出 典 】 | ●主治血証及水病也(薬徴) | |
●生地黄 微寒、能く湿熱骨蒸、煩労を清し兼ねて血を消す。熟地黄 微温、腎を滋し、血を補い、髄を益し、精を填し鳥髭、黒髪。(薬性歌) | ||
【 処方例 】 | 四物湯、八味腎気丸 | |
【備 考】 | ●胃腸虚弱は胃もたれを起こしやすく注意が必要 ●乾地黄は肝、熟地黄は腎への作用が強いといわれる |