レンギョウ花、熊本大学 | 生薬「連翹」ツムラ | 連翹の花 |
【基原植物】 | レンギョウForsythia suspensa シナレンギョウForsythia virdissima |
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【 生薬名 】 | 連翹 FORSYTHIA FRUCTUS | |
【 科 名 】 | モクセイ科Oleaceae | |
【 別 名 】 | 旱連翹(かんれんぎょう),大翹子(だいぎょうし),空殻(くうかく),異翹・蕘華・折根・三廉(神農本経) | |
【薬用部位】 | 口の開いていない果実 | |
【 主成分 】 | リグナン:Arctiin,
Arctigenin, (+)-Pinoresinol, (+)-Epipinoresinol, Phillygenin, (-)-Matairesinolなど、トリテルペノイド:Oleanolic acid, Ursolic acid、フェノール配糖体:Forthiaside, (R)-Suspensasideなど、フラボノイド:Rutin, Quercitrinなど。 ステロール類(トリテルペン・オレアノール酸、モノテルペンフェノール・ホルシチアシド)、リグナン類、フラボノイド配糖体、VP |
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【 薬 性 】 | 性味‥苦微寒、無毒 帰経‥入心胆三焦大腸四経 (常用薬剤選輯) | |
【 功 效 】 | 清熱解毒・消炎鎮痛・排膿散結・殺菌・利尿 (常用薬剤選輯) | |
【 主 治 】 | 温熱病初期、熱在上焦、癰腫瘡毒、瘰癧結核、各種化膿性炎症、リンパ腺腫、熱淋丹毒、高血圧 (常用薬剤選輯) | |
【 効 能 】 | 疥癬、丹毒、麻疹、急性腎炎 | |
熱性疾患や化膿性疾患の重要生薬 | ||
アトピー性皮膚炎、ニキビなど各種の皮膚病に多用 | ||
清熱解毒作用があり帯状疱疹にも応用、かなり強い利尿作用もある | ||
通常は3~5gを煎服する | ||
単味でも消炎、利尿、排膿、解毒薬として、ニキビ、吹出物など、るいれき、疥癬、癰腫などに1日12~20gを水600mlで半量に煎じて3回に分けて飲むと良い | ||
化膿性皮膚疾患、扁桃炎、扁桃周囲炎などにも応用 | ||
化膿性疾患で発熱等の炎症あれば牛蒡子や山梔子などを加える | ||
風邪や熱性疾患の初期で軽症には金銀花を混ぜる | ||
中国の研究ではヒト病原菌に対する抗菌作用を確認、これらの作用は金銀花との併用で効果が増大する | ||
柴胡と同様に使えるので帯状疱疹で肝臓病あれば柴胡を使わず連翹を使うのも良い | ||
【 禁 忌 】 | 胃虚作瀉及癰毒已潰者忌用 | |
【出 典】 | 治寒熱鼠瘻.瘰癧癰腫.惡瘡瘤.結熱蠱毒。(神農本草経・下品) | |
【処方例】 | 荊芥連翹湯、清上防風湯、防風通聖散、竜胆瀉肝湯、治頭瘡一方 | |
【 備 考 】 | 小連翹というのがあるがこれはオトギリソウで全く別の植物 |