【基原植物】 |
ジャノヒゲOphiopogon japanicus、
ナガバジャノヒゲ、ヤブラン、コヤブランなども使用される |
【 生薬名 】 |
麦門冬 OPHIOPOGONIS TUBER |
【 科 名 】 |
ユリ科Liliaceae |
【 別 名 】 |
麦冬、 |
【薬用部位】 |
塊状根 |
【 主成分 】 |
糖類10%、βシトステロール、配糖体、粘液質 |
【薬理作用】 |
麦門冬のメタノールエキスには抗炎症作用が見られる |
【 薬 性 】 |
性味‥甘微苦微寒無毒、帰経‥入心肺胃三経 (常用薬剤選輯) |
【 功 效 】 |
清心潤肺・祛痰止咳・瀉熱除煩・生津行水・養陰益精 (常用薬剤選輯) |
【 主 治 】 |
肺熱燥咳・虚労咳逆・吐血喀血・心煩躁渇・津消便秘・婦人乳汁稀少(常用薬剤選輯) |
【 効 能 】 |
●粘液性消炎、滋養、強壮、鎮咳、去痰薬として胃中を補い、逆気上衝を降瀉するものであり、またのぼせ症の人に対し強心利尿の効がある。 |
●解熱、消炎、鎮咳、去痰、利尿、滋養強壮に、1日5~15gを煎服する |
●風邪や咳が長く続いたり、声がかれたりするときに、1日10~20gを煎服 |
●強心や利尿作用があり動悸や息切れむくみにも使う |
●強心には大量に使う、人参や五味子と共に使えば効果的‥生脈散 |
●体力の弱い人の便秘に使うこともある |
●厳密にはジャノヒゲを小葉麦門冬、ヤブランを大葉麦門冬といい区別はするが通常はどちらも麦門冬として使っている、生薬の大きさはヤブランの方が大きく2倍位あり遙かに大きい |
●ナガバジャノヒゲ(これが俗に言うリュウノヒゲ)は葉の長さは30㎝以上にもなる、株を形成しない。ジャノヒゲの葉は長くても10㎝位で株を作る。どちらの塊状根も同様に麦門冬として使う |
【 備 考 】 |
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【出 典】 |
麥門冬バクモンドウ.味甘平.生川谷.治心腹結氣.傷中傷飽.胃絡脉絶.羸痩短氣.久服輕身不老不飢. (神農本草経上品) |
【処 方 例】 |
麦門冬湯、生脈散、炙甘草湯、竹葉石膏湯、養胃湯 |