【基原植物】 |
サフランCrocus sativus |
【 生薬名 】 |
サフラン CROCUS(CROSI STIGMA) 番香花 |
【 科 名 】 |
アヤメ科Iridaceae |
【 別 名 】 |
紅藍花 |
【薬用部位】 |
赤いメシベ(1つの花で3本しか取れないので極めて効果) |
【 成 分 】 |
配糖体クロシン、ピクロクロチン、不揮発性油、揮発性成分 |
【薬理作用】 |
サフランの煎液またはエタノールエキス、エーテルエキスは、動物子宮に対し興奮作用を示し、大量では痙攣性収縮を現す。この傾向は、妊娠子宮に強く現れる。この機序は、子宮筋に直接作用するほか、神経系にも関連があるものと思われる。 |
【 薬 性 】 |
気味は甘平無毒、帰経は心肝に属す |
【 効 能 】 |
●鎮静、鎮痛、通経薬として、家庭薬製剤の原料とする。ほか香味、着色料として食品に多用 |
●精神安定・抗不安作用があり、船酔い防止にも使われた |
●更年期などの鎮静、生理不順、生理痛、冷え性、めまい、不眠 症、心筋梗塞などの心臓病 |
●1回に0.2~0.3g(約10本)、振り出しで服用、同じものを数回繰り返して使える、薬酒を1日2回15ml飲んでも良い |
『サフラン酒』 サフラン10g、グラニュー糖200g、ホワイトリカー1L、3ケ月熟成 |
●風邪のひきはじめにも同様に振出して飲む |
●子宮収縮作用、通経作用が強く妊婦には禁忌 |
●血小板凝集抑制、抗凝固、線溶促進、兎の動脈拡張作用がある |
●月経過多のものには減量して使う |
●活血駆於血剤としての効果は桂枝茯苓丸や桃核承気湯などよりもはるかに切れ味が鋭いともいわれる、サフランの効き目は確かに早い |
●新註校定國澤本草綱目;「心憂鬱積、気悶して散ぜぬものに血を活かす。久服すれば精神を愉快にする。また、驚悸を治す」「驚怖し、恍惚たるには、サフランを水に一夜浸して服す」 |
【 備 考 】 |
●大分県竹田市の籠栽培は有名 |
●スパイスとしても親しまれ、パエリヤには不可欠 |
【出 典】 |
心憂鬱積、気悶して散ぜぬものに血を活かす。久服すれば精神を愉快にする。また驚悸を治す。(李時珍、本草綱目) |
【処 方 例】 |
敬震丹、 |