マタタビの葉  マタタビの実(上)と虫瘤(下) 生薬「木天蓼」


【基原植物】  マタタビActinidia polygama
【 生薬名 】  木天蓼ACTINIDIAE FURUCTI GALLA
【 科 名 】 マタタビ科
【 別 名 】
【薬用部位】 虫瘤になった果実(右写真の下、ゴツゴツした方)
10月頃採取して湯通しして瘤中の虫(マタタビミタマカ)を殺して後乾燥させた物が生薬の木天蓼になる
【 主成分 】 マタタビ酸、マタタビラクトン、アクチニジン(鎮痛作用)、ポリガモール(利尿作用)
【 薬 性 】 気味は辛温、帰経は不明
【 効 能 】 ●民間的に虫瘤を、鎮痛・強壮薬としてリウマチ、神経痛、腰痛に応用する。樹皮や茎を用いても良い。また胃腸の虚弱な人の健胃薬として、5~8gを1日量として煎服しても良い。
●マタタビ酒を1回15mlを1日2回服用する、煎じて飲むときは1日5~8g
『マタタビ酒』:木天蓼100g、ホワイトリカー720ml、6ヶ月以上熟成、
3年以上経ったものの方が効き目が良いという、当店の高齢客に聞いた。
●神経痛やリウマチに又度の粉末1~3gを1日3回水で飲む
●胃腸虚弱な人の健胃薬としても使う(薬酒は避ける方がよい)
【 備 考 】 ●虫瘤でない実は薬効なく塩漬け等にして食べるとうまいらしい
●猫にマタタビというように猫の病気に使う、
猫が食べると酔ったようになる(猫科に特有の反応)
【出  典】 木天蓼、味辛温、有小毒、癥結、積聚、風労、虚冷を主治する(新修本草)
【処 方 例】