ナツメ  ナツメの花 生薬「大棗」


【基原植物】  ナツメZiziphus jujuba
【 生薬名 】  大棗ZIZYPHI FRUCTUS
【 科 名 】 クロウメモドキ科Rhamnaceae
【 別 名 】
【薬用部位】 果実
【 成 分 】 糖質、有機酸、粘液質
【 薬 性 】 性味‥甘温、帰経‥入脾胃経  
【 功 效 】 補中益氣、健胃養脾、緩和強壮、生津益血、鎮静利尿、調和諸薬   (常用薬剤選輯)
【 主 治 】 気血津液不足、脾胃虚弱、久瀉久痢、腹痛、虚汗、咳嗽、煩躁不眠  (常用薬剤選輯)
【 効 能 】 ●滋養、強壮、緩和、鎮静、利尿に5~20gを煎服
●滋養強壮にナツメ酒を1日1回20ml服用。  『ナツメ酒』:大棗500g、グラニュー糖300g、ホワイトリカー1.8L、2ヶ月以上熟成
【 備 考 】 生のナツメは青リンゴのような味がしておいしい。少し水分が飛んだような感じです。青い実に少し斑点が出始めた頃が食べ頃です。すぐに虫が付くので青い内に食べましょう。
ナツメの原種がサネブトナツメZiziphus jujuba var.spinosaだと言われる
食用の種のないナツメが品種改良されている
【出  典】 大棗タイソウ.味甘平.生平澤.治心腹邪氣.安中養脾.助十二經.平胃氣.通九竅.補少氣少津.身中不足.大驚.四肢重.和百藥.久服輕身長年.葉覆麻黄能出汗.(神農本草経上品)
【処 方 例】  甘麦大棗湯。大棗の鎮静作用を主にした処方で、ヒステリーに使います。特徴として生あくびを良くしています。全部食品から出来ていて安全性も高く、いつも金切り声を出す方は一度試されては。
苓桂甘棗湯、黄芩湯、十棗湯、葶藶大棗瀉肺湯