【基原植物】 |
ネナシカズラCuscuta japonica
マメダオシCuscuta chinensis |
【 生薬名 】 |
菟絲子CUSCUTAE SEMEN |
【 科 名 】 |
ヒルガオ科Convolvulaceae |
【 別 名 】 |
兎絲餅、金銭草子、金鐙藤、毛牙藤、菟蘆、菟蘽、赤網、菟蘆、火燄草 |
【薬用部位】 |
成熟種子 |
【 主成分 】 |
樹脂配糖体、アミラーゼ、VA様物質 |
【 薬 性 】 |
性味‥辛甘温無毒、帰経‥入肝腎二経 (常用薬剤選輯) |
【 功 效 】 |
滋養強壮、益精髓、補肝腎、堅筋骨 (常用薬剤選輯) |
【 主 治 】 |
陽痿、遺精、遺尿、腰膝痠軟、小便淋瀝、大便溏泄、目昏頭暈耳鳴、神経衰弱、習慣性流産 (常用薬剤選輯) |
【 効 能 】 |
腎虚で身体の衰弱したものに使う。腎陰虚、腎陽虚のどちらにも良いが主に腎陽虚に使う。 |
1日8gを3回に分けて飲む。インポテンツ、遺精、冷え症などによい。 |
滋養強壮に薬用酒にして飲む |
【菟絲子酒】 |
菟絲子60~90g、グラニュー糖100g、ホワイトリカー720ml、2~3ヶ月熟成。寝る前に20~30mlを限度に服用する。 |
【 備 考 】 |
ネシナカズラは寄生植物で、ヨモギ、クズ、ススキ、イタドリ、イノコヅチなど様々な植物を宿主としている。類似植物のマメダオシの種子も薬用とする。 |
|
本来の菟絲子の起源植物はハマネナシカズラであるが、ネナシカズラ、マメダオシも菟絲子として使う |
【出 典】 |
兔絲子トシシ.一名菟蘆.味辛平.生山谷.續絶傷.補不足.益氣力.肥健.汁.去面皯.久服明目輕身延年.(神農本草経上品) |
【処 方 例】 |
茯菟丸(菟絲子、五味子、石蓮子、白茯苓、山薬。(和剤局方)) |