ベニバナ  生薬「紅花」


【基原植物】  ベニバナCarthamus tinctorius
【 生薬名 】  紅花 Carthami Flos
【 科 名 】 キク科Compositae
【 別 名 】 紅藍花
【薬用部位】 花びら、種子
【 主成分 】 脂肪油(リノール酸)、赤色色素、黄色色素、
【 薬 性 】 気味は辛温無毒、入心甘二経
 【 功 效 】 活血通経、破瘀生新、消腫止痛、発汗解熱
 【 主 治 】  婦女経期腹痛、経閉、癥瘕、難産、胎死腹中、産後悪露不行、跌打損傷、瘀血疼痛
【 効 能 】 ●婦人病一般、浄血、動脈硬化予防、3~5gを煎服
●紅花酒は金匱要略には紅藍花酒と記載され婦人病に使われている。
『紅藍花酒』 紅花100g、ホワイトリカー1.8L、2~3月間熟成
●紅花の主要な作用は活血、通経であり、張仲景は紅藍花酒を用いて婦人が病む外邪と腹中の瘀血のために起こる刺痛を治している。李時珍は男子の血脈を行らし、女子の経水を通じる薬物は、大量では血を行らし、少量では血を養うものだとしている。
●ベニバナ油として売られている、リノール酸は血中のコレステロール値を下げる
●漢方では花を用いる、脂肪油を取るには種子を使う
●菓子の着色
【 備 考 】 ベニバナの葉は原種に近ければ刺が多く、栽培品種改良されたモノは作業がしやすいように刺がない。
 【用  量】 0.5~2公克g 
【処 方 例】  活血通経湯、芎帰調血飲第一加減、折衝飲、補陽還五湯