イカリソウ花-東邦大 キバナイカリソウ 生薬「淫羊霍」


【基原植物】  イカリソウ
【 生薬名 】  淫羊藿EPIMEDII HERBA / EPIMEDII FOLIUM
【 科名 】 メギ科 Berberidaceae
【 別名 】 仙霊脾
【薬用部位】 全草
【 主成分 】 茎葉に配糖体エピミジン、フラボノイドのイカリイン、根にはフラボノイドのデス-O-メチルイカリイン、及びアルカロイドマグノフロリンを含む。
 【薬理作用】 ①循環器系に対する作用。淫羊藿抽出エキスは摘出心房筋に対し強い陽性変力作用を示す。タンニン成分はアンギオテンシン変換酵素阻害作用があり、血圧降下作用を裏付けるものと考えられる。クローン培養神経細胞の活性化作用。熱水エキスおよびエーテルエキスは、それぞれ培地に添加して培養したPC12細胞の神経突起の成長を促進し、カルバクロールまたは高KCl刺激によるCaの取り込みを増加させる。
【 薬 性 】 性味‥辛温無毒、帰経‥入肝腎二経  (常用薬剤選輯)
【 功 效 】 補肝腎・強筋骨・助陽益精・袪風勝湿  (常用薬剤選輯)
【 主 治 】 陽痿・腰膝痿弱・風湿痺痛・筋骨攣急・半身不遂・神経衰弱・健忘症
  (常用薬剤選輯)
 【 効 能 】 ●強精、強壮薬としてインポテンツ、腰膝軟弱、下半身のしびれなどに煎服
1日10~20gを水600mlで2/3に煎じてお茶代わりに飲む
●神経衰弱、慢性気管支炎、中風による半身不遂、手足のしびれ、不眠症、胃弱、更年期の高血圧症、小児麻痺の治療に、煎剤またはイカリソウ酒を飲む。
●淫羊藿として使えるのはホザキノイカリソウとトキワイカリソウの2種でほかの物は薬効がほとんど期待できない
●強精、強壮、陰萎、神経衰弱、降圧に
●淫羊藿には即効性がないので一定期間の続服が必要
●1日10~20gを煎服、
『仙霊脾酒』 淫羊霍100g、グラニュー糖100g、ホワイトリカー1.8L、2~4ヶ月熟成。薬用酒を1回20ml、1日数回飲んでも良い
●心臓の悪い人は飲まないようにする
【備  考】  研究用に詳しい資料があります
【出  典】  淫羊藿インヨウカク.一名剛前.味辛寒.生山谷.治陰痿.絶傷.莖中痛.利小便.益氣力強志.(神農本草経中品)
【処 方 例】  二仙湯、仙霊脾酒