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身近にある薬用植物20  「アカメガシワ」赤芽槲(赤芽柏)

 トウダイグサ科Euphorbiaceaeの雌雄異種株の植物です。漢薬名は野梧桐といいます4月から5月頃の若葉は赤く成長するにつれて緑色になるのでこの名があります。6月頃に花をつけます。雄花・雌花と花の違いも楽しめます。昔はこの葉で食べ物を包んだり盛ったりしていました。別名に盛菜葉、五菜葉とあるのはこのためです。薬用には葉や樹皮を使います。夏場に葉や樹皮を採取し乾燥させ、薬用とします。明治以前は「切らずに腫れ物を治す薬」として用いられました。近年、専門家の研究で、胃の腫れ物や胃潰瘍にたいして、ある程度の効果があることが確かめられました。現在では赤芽槲から治療薬が製造販売されています。
(1).胃潰瘍をはじめ十二指腸潰瘍・胃酸過多症・胃腸病には1日10〜20gを水500MLでとろ火で約40分で半量に煎じて1日3回食後に飲みます。
(2).胆石症には葉10g、樹皮5gを水700`で半量に煎じて飲みます。
(3).腫れ物や痔には葉を煎じて内服および外用として患部を洗います(胃潰瘍の要領で煎じます)。
(4).皮膚病や神経痛・リウマチには煎じた液を風呂に入れて入浴する良いです。成分にタンニンを含むので金属製の器は用いないでください。
資料提供、長岡孝実、漢方薬局一貫堂
●情報提供、長岡孝実「漢方薬局一貫堂」
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