7.オオバコ ─→ 詳細はこちら
漢薬名は葉を「車前草」、種子を「車前子」といい日本薬局方という公定書の医薬品の第2部に収載されている医薬品です。
 オオバコは繁殖力が非常に強く至る所に生えています。
私が子供の頃、繊維質の花茎を絡ませて引っ張り合い勝ち負けを競い遊びをしました。
種子は水分がつくと粘液質に被われてズボンや靴や動物などに付きます。乾くと種子が落ちるので広範囲に繁殖します。
穂の黒褐色の小さな種子は紙の上で軽く叩いて集めます。この種子を粉末にした物は水に触れると膨張します。
飲むと満腹感が得られるのでダイエットとして一時期流行しましたがいまでは余り見向きされなくなりました。
◆種子は咳止めに使います。1日10gほどを煎じて飲みます。煎液は少し粘稠性があります。
◆地上部(主に葉)は利尿作用があり軽い浮腫や、種子と同様に咳止めに使います。生の葉は軽く炙って柔らかくなった物をオデキなどの腫れ物に貼り付けます。
 オオバコは日本各地で多種多様につかわれます。例えば咳止め、下痢止め、膀胱炎や浮腫の利尿、眼病、健胃、便秘。地方によっては解熱、関節痛、心臓病、肋膜炎にも利用されているそうです。
多くの方言名もあります。オンバコ、オバコ、ギャーロッパ、カエロッパ、ゲェーロッパ、マルバ、テリコバコ、スモウトリグサなどです。
内服する時には葉は流水でよく洗って陰干しします。種子はそのまま乾燥させます。農薬には注意の事。




ョ情報提供、長岡孝実「漢方薬局一貫堂」
g26-2620、ホームページ http://ikkando.com


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