26.アサガオ「牽牛子(ケンゴシ)」 ─→  詳細はこちら
身近にある薬用植物26
アサガオ   「牽牛子(けんごし)」
アサガオは小学1年生の理科で育てる代表植物です。我が家の次男も今夏毎日水やりして育てています。夏の日よけに植えられる人も多くいます。多くの園芸品種があり白・ピンク、紫、青と我々の目を楽しませてくれる植物です。薬用には種を牽牛子といい利用します。強い下剤です。大学の講義で聞いた話ですが戦後間もないころ白米に白い朝顔の種が混入し、これを炊いて食べた人がひどく下痢し、終いには腸出血を引き起こし亡くなられたそうです。 牽牛子は下剤として利用します。乾燥させた種1日あたり2〜5cを水で煎じて空腹時に服用します。粉末の場合には1日0.5〜1.5cを空腹時に水で飲みます。特殊な使い方として神経痛などの腰痛では疝下しという方法があります。牽牛子10c、木天蓼(マタタビの虫こぶ)10c、朝鮮人参5cを煎じて急に下痢させる激しい治療法です。アサガオは強い下剤なので量は決して多く使わないよう注意してください。



●情報提供 長岡孝実「漢方薬局一貫堂」g26−2620、  http://ikkando.com