3. チガヤ─→詳しくはこちらを
(別名ツバナ)、漢薬名「茅根ボウコン」といいます

「戯奴がため 我が手もすまに 春の野に 抜ける茅花そ 召して肥えませ」
と万葉集にこういう歌が詠まれています
 ★紀郎女が大伴家持に贈った歌
訳:あなたのために春野のでせっせと抜いたツバナですよ。食べて肥ってください。)」とツバナを食べる風習が昔からあったことが分かります。
今の季節(5月下旬)に田んぼのアゼや川原の土手に背丈50センチほどのススキに似た穂を見かけますが、これがチガヤです。 雑草として繁殖力が強くあちこちで見ることが出来ます。根絶やしし難い植物です。花が開ききる前に葉鞘に包まれた物は噛むと甘味を感じます。昔の子どもたちは良く噛んで遊んでいたそうです。 チガヤは秋に根茎を掘り起こして利用します。1日10〜20g。利尿剤として腎臓病や妊娠時の浮腫に。また二日酔でも使う事があります。肝硬変などの腹水にも利用できます。虚弱な人が利用できる薬草です。
子供の咳や疳には花穂を5〜15g使います。

●情報提供は「漢方薬局一貫堂
g26−2620、 ホームページ http://ikkando.com


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