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毎日新聞社 2014年5月15日(木) 配信 |
認知症を緑茶が予防、金沢大グループ発表 毎日の緑茶、認知症予防 金沢大の山田教授ら調査 米科学誌「PLOS ONE」に発表(北國新聞) 金沢大の山田正仁(まさひと)教授(神経内科学)らの研究グループが、毎日緑茶を飲む習慣のある人は軽度も含めた認知症の発症率が、全く飲まない人の3分の1にとどまることを突き止めた。 |
山陽新聞Web 2013/8/25 9:00 |
サルナシ果汁が前がん病変抑制 新庄村、酢の新商品準備 新庄村のサルナシ畑。新たな商品化に向けて準備が進んでいる 拡大写真はクリック↓↓ 新庄村のサルナシ畑。新たな商品化に向けて準備が進んでいる。 岡山大大学院医歯薬学総合研究科の有元佐賀恵准教授(遺伝毒性学)は、サルナシの果汁に大腸がんの前段階である「前がん病変」の発症を抑える効果があることを、ラットによる実験で確認した。有元准教授は昨年、果汁には皮膚がんを抑止する働きもあることを突き止めて公表。特産化に取り組む岡山県新庄村は、こうした成果を背景に「サルナシ酢」など新たな商品化への準備を進めている。 サルナシはキウイの原種とされ、果実は直径2〜3センチの緑色。県内唯一の産地という新庄村は「ビタミンCが豊富で滋養強壮によい」などとして、約1ヘクタールある栽培面積の拡大を図っている。 実験では、発がん性物質を皮下注射した12匹のラットのうち半分に水道水、もう半分にサルナシ果汁を飲ませながら飼育した。5週間後に解剖して大腸の前がん病変を調べたところ、水道水グループは平均約150個見つかったのに対し、サルナシグループは平均約40個にとどまった。 新庄村は健康への好影響をアピールする狙いで2010年、有元准教授に成分研究を依頼した。これまでの研究によると、皮膚がんの抑止をはじめ、老化の原因とされる遺伝子の酸化を防ぐ抗酸化作用や、炎症の予防効果もみられた。有元准教授は「大腸がんは今後も増加が予想されている。有効成分の特定など研究をさらに進めたい」と言う。 |
2012年 12月22日(土) 7時30分配信 朝日新聞デジタル |
骨粗鬆症予防に ミカン 、黄色い色素が骨を増やす ![]() ミカンをよく食べると骨粗鬆症(こつそしょうしょう)を予防できるらしいことが、果樹研究所の杉浦実主任研究員らの研究でわかった。ミカンを黄色くする色素であるβクリプトキサンチンが、骨を増やしたり、減少を抑えたりしていると考えられる。20日付米科学誌プロスワンで発表した。 女性が閉経してホルモンのバランスが変わると、骨粗鬆症にかかりやすくなる。一方、杉浦さんらが温州ミカンの産地の一つ、浜松市の三ケ日町地域で行ってきた研究で、ミカンを多く食べる女性は患者が少ない傾向もわかっていた。 そこで、この地域の閉経後の女性212人で、βクリプトキサンチンの血中濃度と骨粗鬆症の関連を調べたところ、ミカンを毎日4個食べることに相当する血中濃度の人は、ミカンを食べない日がある人よりも、骨粗鬆症にかかるリスクが92%低いことがわかった。 果物などに含まれる色素の骨粗鬆症予防効果が明らかになったのは世界で初めてという。 【冨岡史穂】.朝日新聞社 |
2012年6月22日 読売新聞 |
サフランの黄色色素、大腸がん予防に効果 香辛料や食品着色料の原料となる植物、サフランの雌しべなどに含まれる黄色色素が、大腸がんの予防に効果があることを、東海中央病院(岐阜県各務原市)の川端邦裕内科医や長崎国際大学薬学部などの研究グループが突き止めた。 研究成果は、22日から岐阜市で始まる日本がん予防学会で発表される。 この黄色色素は、緑黄色野菜などに含まれる化合物カロテノイドの一種「クロシン」。研究グループは、昨年4月から1年かけて、発がん性物質を投与した生後4週目のマウスに、3種類の濃度のクロシンを混ぜた餌を与え、変化を調べた。 マウスの大腸内にがんが出来るかや、がんによる大腸粘膜の炎症の様子を比較したところ、実験開始から18週目には、クロシンを投与していないマウスでは1匹あたり3・15個のがんが確認された。しかし、クロシンの濃度が高い餌を食べたマウスは、がんが平均0・5個に抑えられたという。 |
2012年6月7日 毎日新聞 |
肝臓がん‥青魚やウナギでリスク4割低 青魚やウナギなどをよく食べる人は、あまり食べない人に比べて肝臓がんになるリスクが約4割低下するとの研究結果を、国立がん研究センターが7日発表した。魚の油に含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)などの不飽和脂肪酸を多く取っているグループほどリスクが低下。 肝臓がんの多くはB型、C型肝炎ウイルスの感染による慢性肝炎を経て発症する。同センターの沢田典絵研究員は「DHAなどの不飽和脂肪酸には抗炎症作用があり、肝炎ががんに移行するのを抑えているのではないか」と話している。 調査は岩手など9府県の45〜74歳の男女約9万人を、1995年から最長2008年まで追跡。(共同) 読売新聞8日、中日新聞8日、共同通信社8日も同用の情報発信している |
2012年5月27日 読売新聞 12時31分 |
マンゴスチン(Wikipediaにリンク)にがん抑制効果…岐阜大教授ら立証 東南アジア原産の果物「マンゴスチン」の果皮に含まれるポリフェノールの一種「キサントン」に、がん抑制効果があることを、岐阜薬科大学の飯沼宗和教授(生薬学)と岐阜大学大学院の赤尾幸博教授( マンゴスチンの厚い果皮は、東南アジア地域では古くから伝承薬として用いられ、抗菌や抗カビ作用があることで知られる。両教授は、果皮の主成分キサントンを抽出し、培養したヒトのがん細胞と大腸ポリープを発症したラットを使い、その効果を確かめる実験を行った。 その結果、ヒトのがん細胞は、キサントンを低濃度で加えると48時間後に6~7割が死滅。ラットでは、0・05%の非常に薄い濃度でエサに混ぜて食べさせると、食べない場合と比べてポリープの数が約半数に減ることが分かった。いずれも副作用はなかった。 両教授は、キサントンの成分だけを抽出する方法も開発し、特許を取得。県や企業、病院などと連携し、キサントンの研究会を発足させ、がん治療を補完する健康食品(錠剤)として、現在、薬局や医療機関での普及を図っている。 赤尾教授は「キサントンには抗酸化や免疫活性化の作用もあり、がん予防や再発を抑えるなどの機能性食品として優れている」と話している。 |
2012年1月11日 水曜 日本経済新聞(夕刊) |
甘草内の成分受精率高まる マウスで実験 漢方薬などに使われる甘草に含まれる成分に、能力が低い精子でも受精の確率を高められる効果があることを、長崎国際大薬学部(長崎県佐世保市)の田中宏光准教授らの研究グループが、マウスを使った体外受精実験で確認した。人にも効果があれば、男性がドリンク剤で飲んだり女性が座薬で摂取したりすることで受精率が向上するとみられる。 田中准教授によると、マウスによる体外受精実験では、受精の能力が低い雄5匹の精子と健康な雌5匹の卵子を使用。それぞれの精子と卵子を、通常の体外受精時に使う培養液と甘草の成分を混ぜた培養液とで受精させ、受精率を比較した。 通常の培養液で0%だった検体と同じ組み合わせのペアが、甘草の成分入りでは15.6%に、通常で43.5%のペアが甘草成分入りで84%になるなど、全ての検体で効果が確認された。 研究グループは今後、家畜への効果を確認し、今年中にも人への応用研究に移行する方針。 妊娠を望む夫婦のうち2年以上子どもができない夫婦は約10~15%で、うち4割は男性側に原因があるとされ、田中准教授は「人用の薬が開発されれば、体外受精を選択する前の簡便な不妊治療薬として期待できる」と話している。 |