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身近にある薬用植物
48.ダイコン(莱Hらいふく)、アブラナ科Brassicaceae
春の七草のスズシロとしてもお馴染み。根だけでなく、カイワレや葉大根も食されます。地中海原産の1年草。日本中国で大量に栽培され、多くの品種があります。漢方では種子を莱H子・ラブ子といいます。本草書では、「気を下し、喘を定め、食を消し、痰を化する作用があり、消化増進、Z痰に用います。実証の人に用いるとされます」。大根の食効は大量に含まれる消化酵素アミラーゼによります。 アミラーゼは澱粉の分解酵素で食物の消化を助け、胸焼けや胃もたれを防ぎます。これからサンマの美味しい季節になりますが焼魚のおこげはトリプPという発ガン物質を含みますが、大根おろしに含まれるオキシダーゼという酵素はこの発ガン物質を抑えます。大根はビタミンCを多く含みますが20分もすれば8割に減るのでおろしたてで食べるようにしましょう。先端に多く含まれているピリッとする辛味(大根特有の成分MTBI)もガンを抑制します。その他二日酔い、口内炎にも良いです。葉はカロテン、Ca、ビタミンC、食物繊維などをふくみます。カイワレにはミネラルやビタミンEやKが豊富でがんや骨粗鬆症の予防に役立ちます。生の大根は体を冷やすので胃下垂や冷え性の方は大量に食べるのは控えましょう。葉ダイコンは深めのプランターで簡単に栽培できます。

●情報提供は 漢方薬局一貫堂/薬剤師長岡孝実 g0930−26−2620、http://ikkando.com