47.ヤマイモ ─→ 詳細はこちら
身近にある薬用植物
47.ヤマノイモ、ナガイモ
  ヤマノイモ科 Dioscoreaceae
トロロでお馴染みの山芋のことです。山に多く自生する蔓性植物のヤマノイモ(じねんじょ自然薯)と、畑で栽培される中国原産のナガイモ(ツクネ)とがあります。
子供の頃、秋になると父と山芋掘りに行ったものです。蔓に付くムカゴも茹でたりご飯に炊き込んだりして食べることが出来ます。
食用としてはトロロ汁、煮物、芋がゆにしたり、かるかん、饅頭、ヨウカン、蕎麦、はんぺん、お好み焼きなどのつなぎにも使われます。
皮をむいて乾燥させたものが生薬の山薬(薯蕷しょよ)です。
効能は滋養強壮、消化促進、止瀉薬としたり、中高年の保険薬八味丸(八味地黄丸)や若年者むけの六味丸などにも配合されます。八味丸は若返りの薬としても人気があり、白内障、腰痛、糖尿病、精力減退、などの腎のシステムの弱り(腎虚じんきょ)に良く、とりわけ夜間の頻尿に著効があります。八味丸の強化版の牛車腎気丸というのもあります。
山芋には大根の3倍の消化酵素アミラーゼを含みます。虚弱体質や病後の回復に長期間く食べてもかまいません。今年は暑く冷たい物の過飲食で消化器が弱っているのでこの食材がうってつけです。

●情報提供は 漢方薬局一貫堂/薬剤師長岡孝実 g0930−26−2620、http://ikkando.com