44.シソ ─→ 詳細はこちら
身近にある薬用植物
44.シソ(蘇葉)、シソ科Labiatae
ご当地では初夏に紫蘇の葉が大量に収穫され、梅干し、紫蘇ジュースなどに利用されます。漢方での紫蘇は赤ジソが利用され青じそは全く利用されません。紫蘇は食中毒の予防のほか、煎じて飲むと発汗、解熱、鎮咳、健胃整腸特に利用されます。サバや蟹による食餌性蕁麻疹(中毒)では蘇葉の配合された漢方薬の長服で体質改善が出来ます。漢方では気の滞りを改善させる働きを特に重視し、一種の鎮静剤のような使い方をします。気が滞るとガスが溜まり腹が張ったり、便秘したり、不眠気味になったり、イライラしたり、喉につかえ感が出たりします。この様な時に紫蘇の入った漢方薬を使うと症状が薄れてきます。最近の研究では赤ジソのエキスに抗アレルギー作用がある事もわかっています。蘇葉は1回3〜5gを水200tで15分ほど煎じて、1日3回服用します。

●情報提供は 漢方薬局一貫堂/薬剤師長岡孝実 g0930−26−2620、http://ikkando.com