38.ゴボウ ─→ 詳細はこちら
身近にある薬用植物
前回まで身近にある薬用植物で連載してきましたが、しばらくは台所漢方というテーマで更に身近な植物を毎回2〜3コ紹介していきます。


38.ごぼう(牛蒡子、悪実)、キク科Compositae
ゴボウは平安の頃から食べられています。キンピラ、煮物、あげ物、柳川鍋、どじょう鍋など色々な料理があります。ゴボウには品種がいくつかあり、関東系は長く、関西系は太いようです。種をまき2〜3年後にアザミを地味にしたような花をつけます。種子は牛蒡子または悪実といい、漢方では利尿、消炎、排膿作用が強く、オデキ等のはれ物や乳腺炎、むくみ等に用いられます。1日量は10cを水400_gで半量に煎じて2.3回に分服します。可食部は水分吸収のよい食物繊維が豊富で通じをつけます。欧米では根や葉を利尿・発汗薬としています。


●情報提供は 漢方薬局一貫堂/薬剤師長岡孝実 g0930−26−2620、http://ikkando.com