37.デンドロビウム ─→ 詳細はこちら
身近にある薬用植物
37.デンドロビウム、ホンセッコク
園芸店やホームセンターなどで売られているデンドロビウム(ラン科Orchidaceae)、それより茎が細目のホンセッコクも実は薬用植物です。中国の霍山は石斛の主要産地で、デンドロビウム中国名コウキセッコク高貴石斛として栽培販売されています。石斛は仲間が大変多く、その性質・効能は似ており大同小異です。日本産のセッコクやキバナノセッコクもかつては上海で見られました。 生津益胃、清熱養陰。解熱、止渇、制吐作用があります。 石斛は肺を潤し、脾を養う薬であり、陰虚証で舌に光沢があり、津液の少ないものに用いる。新鮮なものは清熱、生津の効が比較的佳い。●養胃生津の効は麦門冬に比較して良いが、石斛には麦門冬のような潤肺、上咳、清心、除煩の作用はない●唾液分泌を促進、熱病の歳の口渇、食欲不振、胃腸障害などに応用●強壮作用があり陰萎にも用い、「惚れ薬、惚れさせ薬」ともいわれます。甘露飲という口内炎や口腔の炎症に使う漢方薬にも配合されています。石斛は煎じて飲む方が効くとされています。必要時に茎を刻んで1日5〜10cを煎じて飲みます。今花の咲く季節です。花持ちが良く1〜3ヶ月は咲いています。杉の大木を切り倒すと高い部分に石斛が生えていることが多いです。
※私事ですが去る3月28日に今井へ引っ越しました。古谷区長を初め子供会などで地域の皆様には大変お世話になりました。またこの連載は出来るだけ続けたいと思いますのでこれからもご愛読の程よろしくお願い致します。
情報提供は漢方薬局一貫堂、薬剤師長岡孝実、行橋市中央3-2-27、g26-2620、 http://ikkando.com