35.スイカズラ  「忍冬(茎葉)」、「金銀花」
 
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身近にある薬用植物  
34.スイカズラ
  「忍冬(茎葉) LONICERAE CAULIS ET FOLIUM」  「金銀花 LONICERAE FLOS」 
垣根にまとう蔓植物スイカズラLonicera japonica (スイカズラ科 Caprifoliaceae )は、カゼやインフルエンザの炎症を取るのに利用します。5月に管状で先が二唇に分かれた白花を付け、後に黄色に変わります。この花は金銀花(雨に濡れた花に光を当てると光って黄色は金にや白は銀に見える、昔の人のたとえはお洒落ですね)と呼ばれます。生花を湯飲みに入れて熱湯を注いで少し冷まして飲むとのどの痛みに効きます。市販薬の咽痛の漢方薬にも入っています。摘みたての花が効果がよろしいが、なければ生薬(乾燥させたモヤシの様です)を1回3c、水200tで半量に煎じて飲めば解熱や関節の痛みに良いです。茎や葉は冬になっても枯れず寒さに耐え抜くので忍冬と呼ばれ花と同様に用いますが、効き目は花の方がよいです。清熱解毒剤に分類され中国で流行った「新型肺炎サーズ」の時に飲まれた漢方薬にも配合されており少しですが効果をあげました。一般的には必要時にとってきて飲んでも良いし、乾燥させて用いても良いです。乾燥葉50〜100cを木綿袋に入れて濃く煮出して、液ごと風呂に入れれば痔や腰痛に効きます。腫れ物には忍冬5〜15cを1日量として水400tをで半量に煮つめ3回に分けて食後に飲みます。
●情報提供は漢方薬局一貫堂、薬剤師長岡孝実、行橋市中央3-2-27、
g26-2620、 http://ikkando.com