33.ハハコグサ「鼠菊草(そきくそう)」
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身近にある薬用植物


ハハコグサGnaphalium affine キク科Compositae は春の七草の一つで古くはゴギョウ、オギョウとも呼ばれていました。2年草です。春に咲く花は黄色で草全体に柔らかな白い綿毛に覆われています。別名をモチグサともいい昔は草餅に入れましたが収穫量が少ないうえ香りもないので、今ではヨモギに取って代わられました。よく似た植物にチチコグサがありますが、これは薬用にはせず花が暗紫色です。◆利用法。@咳止め、痰切りにはハハコグサ全草を陰干したものを1回10c、水200_で半量に煎じて食後に飲みます。1日2〜3回飲むと良いです。また細かく刻んだ乾燥葉20cを火にくべ、立ち上る煙を吸うのも良いとされています。A全草の黒焼きをゴマ油で練ったものは、種々の皮膚病によいといわれます。B慢性の気管支炎には1日量50cを煎じて1日2回、食間に服用すると良いと言われますが、悪心や嘔吐などの現れたときには中止してください。◆咳やタンに使われる民間薬;@杏仁(アンズ)、A車前草、車前子(オオバコ)、B南天実(ナンテン)、C木瓜(カリン)、D金橘(キンカン)、E桔梗根(キキョウ)、F桜皮(サクラの樹皮)、G紫苑(シオンの根)、H麦門冬(ジャノヒゲ、ヤブラン)、I枇杷葉(ビワ)、J陳皮(ミカン)などがあります。●情報提供は漢方薬局一貫堂、薬剤師長岡孝実、行橋市中央3-2-27、g26-2620、 http://ikkando.com