32.ネズミモチ─→  詳細はこちら
身近にある薬用植物
ネズミモチ(モクセイ科Oleaceae)はネズミのフンのような黒紫色の実を秋に結びます。漢方生薬の女貞子はトウネズミモチの実で、ネズミモチの実はそれよりやや小さいです。代用品ですが同様に使ってかまいません。滋養や強壮薬として1日5〜10cを煎じて飲めば体力増強、視力の回復に用います。また薬用酒を作り1回20`を1日2〜3回飲みます。女貞子は補腎薬で腎の弱り(老化)に用いることが出来ますので気長に試してみてください。

女貞子酒『女貞子200c、グラニュー糖200c、35度ホワイトリカー1.8g』、6ヶ月後に濾して熟成させます。

そのほかの使い方として岡山県では葉には解熱・鎮痛・抗菌作用があるので、熱湯で柔らかくして腫れ物に貼り時々取り替える。指が痛むときにも同様に使ったり葉を煎じた液に患部をつけても良い。口内炎には生の葉を砕いてその汁を口に含むと良いそうです。
●情報提供 長岡孝実「漢方薬局一貫堂」g26−2620、http://ikkando.com