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身近にある薬用植物
23.ツユクサ 「生薬名:鴨跖草(おうせきそう)」
 古名はツキクサ(着草)といい万葉の時代には摺り染めに用いられていました。ツユクサの花汁で染めた布は水に浸けると簡単に色が抜けるので友禅や紋染めの下絵に用いられます。ツユクサは除草してそのまま積んでおいて、2,3日後に雨が降るとすぐに根を下ろして生長を続けるほど丈夫な草本です。薬用には開花期にツユクサを摘んで水洗いし日に干します。解熱には乾燥させた全草を1回4〜6cを、水200`で煎じて飲みます。熱が下がらなければ1日3回を限度にこれを繰り返すと良いです。そのほかには水腫の利尿や風邪などの解毒に用います。熱性下痢には乾燥させた全草10〜15cを1日量として、水400`で煎じて3回に分けて飲みます。腫れ物には生の茎葉をしぼって汁を取り患部に塗ると良いそうです。
  ●情報提供 長岡孝実「漢方薬局一貫堂」g26−2620、  http://ikkando.com