12.カリン ─→ 詳細はこちら
漢薬名を「和木瓜」といいます
この季節になるとスーパーなどでも売らたりもするお馴染みの果実です。果肉は渋みが強く食べられません。簡単な利用法としてカリン酒や蜂蜜漬けが利用しやすいです。ともに咳・タンや滋養強壮に利用します。●カリン酒の作り方:きれいに洗った大きめのカリン4〜5個を厚さ1センチの輪切りにします、これを更に半分に切ります。種は除いても除かなくても良いです。種があった方がききめが良いように感じます。これを大きめの広口瓶に入れ、ホワイトリカー1.8aと好みでグラニュー糖を100〜200g入れて3ヶ月以上熟成させます。渋味がますので3ヶ月で滓を濾した方がよいです。1年以上熟成させるととても美味しくいただけます。通常、薬酒を飲む時には2倍程度に薄めて飲みます。●カリンの蜂蜜漬け:カリン4〜5個を厚さ2〜3ミリほどにスライス切りにします。これをネットに入れて3日ほど吊して軽く乾燥させます。これをしないと、蜂蜜漬けは途中でかびが生えてしまいます。大きめの広口瓶にカリンを入れ3キロほど蜂蜜を加えて後は4ヶ月ほどつけ込みます。1週間ほどで水分が出てさらっとしてきます。広口瓶を軽くふって混ぜます。軽く発酵しますから時々口を開けてください。喘息や風邪の咳に薄めて飲んだり、紅茶などに入れて楽しんでください。カリンの代わりにマルメロを使ってもいいです。カリンと称してマルメロを売っている場合もあります。芳香剤として部屋に飾る人もいます.


●情報提供、長岡孝実「漢方薬局一貫堂」
g26-2620、ホームページ http://ikkando.com