センブリ花  生薬「当薬」


【基原植物】 センブリ Swertia japonica
【 生薬名 】 当薬 SWERTIAE HERBA
【 科 名 】 リンドウ科gentianaceae
【 別 名 】 千振り
【薬用部位】 全草
【 主成分 】 苦味配糖体(スエルチマリン、スウェロシド、ゲンチオピクロサイド)、イリドイド配糖体(スウェルチアシド、センブリシドⅠ,)、キサンチン類(スウェルチアニン)、フラボノイド(スウェルチシン)、トリテルペノイド(オレアノール酸)
【 薬 性 】 苦寒、帰経は胃経は間違いないはず、そのほかは不明
【 効 能 】  ●苦味健胃、食欲不振、胃炎に、胃腸、腹痛、下痢および消化不良に内服は通常粉末を1回0.03~0.05g又は生薬1~2本を振り出して食間か食前に服用
●冷やす薬なので冷え性の強いものや胃が冷えて起こった症状では飲むことでかえって調子が悪くなることもあります
●脱毛症、育毛促進にセンブリトニックを1日1回振りかけマッサージ、10%煎じ液でもよい、気長に続ける必要がある
『センブリトニック』ホワイトリカー100ml、センブリ8g、3ヶ月間つける
●急性黄疸性肝炎、胆嚢炎、膵炎には胆汁や膵液の分泌を促進するので1日1~2gを煎服するとよい
●鎮静効果も期待できる
 【 備 考 】 ●衰弱甚だしいもの、極度の冷え性の人は服用してはいけない
●日本固有種で他にはインド、チベットで使われる薬用植物で、中国では薬用に使われてないようです
●朝鮮産ムラサキセンブリ、台湾産ニイタカセンブリともに苦みが弱く効果もセンブリに劣るため局方には日本産センブリのみが規定 
●センブリは絶滅危惧種に近い植物
【出  典】 不明
【処 方 例】

当薬散、健胃散、クマノイなどに配合