ムクゲ-白花  生薬「木槿皮」と「土木槿皮」 


【基原植物】 ムクゲHibiscus syriacus
【 生薬名 】 木槿皮(茎・幹・根の樹皮) HIBISCI CORTEX
木槿花(やや開いた蕾)
木槿子(やや未熟な果実)
【 科 名 】 アオイ科 Malvaceae
【 別 名 】 ハチス(波知春)、キハチス(木波知春)、アサガオ(朝貌
【薬用部位】 樹皮、花(蕾)、未熟な果実
【 主成分 】 フラボノイド配糖体(サポナリン)、粘液質
【 薬 性 】 気味は気味は甘平(根と茎の皮)、苦寒(花と葉)、甘平(果実)、帰経は調査中
【 効 能 】 ●薬用には白花種が利用される
●清熱、利湿、解毒、止痒薬として痢疾・脱肛・白帯・疥癬・痔瘡、水虫などに応用する「原色和漢薬図鑑」
●蕾を良く乾燥させ1回3~6gを水200mlで半分に煎じて温服
下痢、胃腸カタル、腸出血に効きます
●殺虫・止痒の効能がある。
●抽出液は白癬菌に対し抗白癬菌作用、殺菌作用がある
●根皮・樹皮を刻んで乾燥させた物は水虫に効きます。
10gを45 ℃のホワイトリカー200mlに漬け3~6ヶ月後にカスを濾す。
●干した白花蕾を1日10gを水500mlで煎服すれば膀胱炎の消炎によく、夏枯草10gを共に用いると更に効果的
【 備 考 】 ●四川産の木槿皮(上等品)といい、他で取れる物を土木槿皮という
●山陰では白花を餅米と煮て赤痢の薬に用い、愛知では白花を味噌で煮て下痢に用いたり、総ての腹の不調に雑煮に入れ用いる