ウツボグサ 生薬「夏枯草」


【基原植物】  ウツボグサPrunella vulgaris asiatica
【 生薬名 】  夏枯草PRUNELLAE SPICA
【 科 名 】  シソ科Labiatae
【 別 名 】 夕句、乃東(本経)、燕面(別録)、宇留比(和名
【薬用部位】 花(穂または開花期の全草)
【主 成 分】 トリテルペノイド(ウルソール酸)トリペノイド配糖体(プルネリン、フェンコン)、フラボノイド、タンニン、カリウム塩
【薬  理】  (1)夏枯草の水浸剤は試験管内で、緑膿菌などのグラム陰性菌およびブドウ球菌、溶連菌、肺炎球菌、百日咳桿菌などのグラム陽性菌に対して比較的強い抗菌作用がある。
(2)各種皮膚真菌に対し発育抑制作用がある 
(3)夏枯草の水性エキス、エタノール・水エキス、30%エタノールエキスは麻酔動物に対して血圧降下作用があり、この作用は全草で強く花穂では弱い。
【 薬 性 】 気味は苦辛寒、帰経は胆肝。
【 効 能 】 ●漢方的効能は清熱、散結、利尿
●10gをお茶代わりに煎服、消炎利尿薬で膀胱炎、腎臓炎、浮腫、暑気払い
●中国では体質改善、瘰癧、癌に使用されている
●頸部リンパ腺腫、甲状腺腫、乳癌などに使用される
●胃腸虚弱の者の長期内服は注意する
●口内炎、扁桃炎に3~5gを水300mlで煎じて随時うがいをする
●牡蛎、昆布、海藻等を併用すると効果が高まるともいう
 【 備 考 】
 【出  典】 夏枯草.一名夕句.一名乃東.味苦寒.生川谷.治寒熱瘰癧.鼠瘻頭瘡.破.散癭結氣.脚腫濕痺.輕身.(神農本草経下品)