イタドリ イタドリの根茎 生薬/虎状根 


【基原植物 】  イタドリPolygonum cuspidatum
【 生薬名 】  虎状根POLYGONI CUSPIDATI RHIZOMA
【 科名 】 タデ科Polygonaeae
【 別名 】 虎杖、苦杖、班根、土川七
【薬用部位】 根茎
【 成 分 】 ポリゴニン(オキシアンスラキノン類)、根と根茎には遊離アンスラキノン体とアンスラキノン配糖体、タンニン類、レスベラトロール
【薬理作用】 ①抗菌作用、虎杖の煎液にはinvitroで黄色ブドウ球菌、語る性球菌、α-,β-連鎖球菌、大腸菌、緑膿菌に対して抑制作用がある。②抗ウイルス作用、
②虎杖根から抽出したレスベラトロール(1997年に発見)は、マウスに植え付けた肺がん細胞の増殖を 2.5 and 10 mg/kgの用量で抑制した。レスベラトロールの抗腫瘍効果は免疫系への作用(NK細胞やキラーT細胞の活性化など)ではなく、がん細胞のDNA合成の阻害や血管新生の阻害が関与してるという。
【 薬 性 】 性味‥苦甘平微寒、帰経‥入甘脾二経  (常用薬剤選輯)
【 功 效 】 利湿退黄・清熱解毒・活血通経・祛痰止咳  (常用薬剤選輯)
【 主 治 】 湿熱黄疸・風湿痺風・淋蟲帯下・婦女経閉・跌打損傷・瘡瘍腫毒・肺熱咳嗽
(常用薬剤選輯)

【 効 能 】
●緩下・利尿・痛経薬として常習便秘・老人の下痢・膀胱炎・膀胱結石・月経不順・閉経に用いられる
●便秘、弱い緩下薬に10~15gを煎服
●各種の癌に1日9~30㌘を煎服すると良いというが詳細は不明
●中国では急性黄疸型伝染性肝炎に効くとされ1日8~10㌘を水400mlで半量に煎じ分3食間服用する
●生理不順、生理痛などの瘀血症状には1日8~15gを煎服
●利尿作用があり浮腫にも利用される
●風邪の咳には少量の甘草を加えて煎服
●夜尿症にも使うことがある
食用としても有名で若い茎を塩をつけて生でたべたり、塩漬けにして食べる地方が多い、シュウ酸を含むので多量には食べない方がよい
 【備 考】 ※タデ科の植物の多くは下剤成分を有する為妊婦は特に注意を要します※
【出  典】 虎杖根、微温。主通利月水、破留血癥結。(名医別録下品)
 【処 方 例】