ヒシの実 生薬「菱実」


【基原植物】  ヒシ Trapa bispinosa var.iinumai
 (Trapa natans var.bispinosa)
【 生薬名 】  菱実TRAPAE FRUCTUS
【 科 名 】 ヒシ科Trapaceae
【 別 名 】 芰実、菱りょう、菱実
【薬用部位】 果実、種子
【 主成分 】 ステロール類、脂肪油
【 薬 性 】 性味‥甘平無毒、帰経は不明
【 効 能 】 ●滋養強壮、解熱薬として用いるが、漢方処方には殆ど配合されない。
●健胃、解毒の効があるとされる
●二日酔い、胎毒に1日20個を煎服する、乾燥した全草は1日20gを同様に使う
●胃ガンの初期に1日30gを煎服、種子、全草ともに使い、嘔吐があれば冷服する
●滋養強壮消化促進に種子を生か茹でて食べる
●脱肛には果実の煎液で患部を蒸して押し込むようにする
【 備 考 】
【出  典】 芰実、味甘、平、無毒。主安中。補五臓。不飢、軽身。一名菱。(名医別録中品)
【処 方 例】 WTTC処方は胃ガンにつかわれだした
訶子、藤の瘤、意苡仁、菱の実を煎じて服用する