〔出典〕
【傷寒論】《太陽病下篇》
170.太陽病.外證未除.而數下之.遂恊熱而利.利下不止.心下痞.表裏不解者.桂枝人參湯主之.
〔構成〕
桂枝四兩.別切.甘草四兩.炙.白朮三兩.人參三兩.乾薑三兩.
右五味.以水九升.先煮四味.取五升.内桂.更煮取三升.去滓.温服一升.日再夜一服.
(桂枝3.甘草2.白朮2.人參2.乾薑1.)
〔方意〕
・表裏に熱あり下利し心下痞硬する(大簇)者。痢疾にして発熱悪寒し心下痞硬する者(紫円)(方機)
・人参湯証にして上衝急迫劇しき者を治す(方極)
・病人、利下止まず、心下痞硬し、心腹時に痛み、頭汗出で、心下悸し、平臥すること能わず、
小便少なく、或は手足冷ゆる者を治す(医聖方格)
〔病位〕太陰の準位で、虚証、表証を挿む
〔脈侯〕浮弱、浮緩、微弱
〔舌侯〕おおくは湿潤
〔腹侯〕腹力は軟弱で、胃部に抵抗圧痛を認める事がある
〔応用の勘所〕陰虚証の水瀉性下痢で発熱悪寒を伴う(協熱利余)
〔鑑別〕人参湯、真武湯、葛根黄連黄湯、黄湯など
〔応用〕
・微熱悪寒を伴う胃腸炎。
・慢性下痢で、胃部にやや緊張を伴う者
・急性膵炎の疑いで疝痛が続き、七日間ほど昼夜眠れず、下痢、発熱ある者に用いたことがある
・慢性頭痛など
表熱と裏寒の兼病を双解する
表熱証‥頭痛(発作的頭痛では嘔吐する)、発熱悪寒、脈微弱でも使える
協熱利~発熱を伴い下痢し腹痛、胸のあたりが詰まる、手足冷え、脾胃虚寒
慢性頭痛、肩こりを伴って胸焼けのような感じのある偏頭痛
関節痛に使える、咳嗽なし
頭痛に使う時は腹力にあまりこだわらなくてよい