94.十味敗毒湯


〔出典〕華岡青洲家方 

〔構成〕柴胡、桜皮、桔梗、川弓、茯苓、防風各3、独活、甘草各2、荊芥2、乾生姜1.(湯) 

大本の処方は人参敗毒散


化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、じんましん、急性湿疹、水虫

体力中等度以上、化膿しやすい、虚証には使わない
糖尿性の癰膿に適用証が多い
小柴胡湯の応じる体質で解毒の効を求める場合に適する
腹力中以上、少陽の実、脈やや実、乾燥白苔、時に心下痞
痒みが激しい、患部化膿、痛みがある、
痒みよりも、痛み・おでき・熱感を伴うものによく使う
易疲労、食欲不振、胸脇苦満、時に臍傍悸・圧痛、肩こり、精神不安、裏急
常に連翹を加味して使う
出たばかりの地図状の蕁麻疹・・・接触性のものによい
cf.食事性の蕁麻疹には香蘇散を多量に飲ませると良い
平素薬を余り飲んでいない者には即効性がある
本方服用後、発表する者と下利する者とがある 

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