五臓と食養生
五行色体表をもとにその臓器にあった食べ物を採ることは漢方治療をする上でとても大事です。
ここでは臓器によいとされる食べ物をあげてみました


肝の食養
 慢性肝炎、特にC型肝炎は現代医学でも漢方でも最も難治な疾患の一つです。慢性肝炎と診断されると、西洋医学では、低カロリー、高蛋白の指導をしますが、実際に来局する方の多くは、このような食餌で肝炎にはあまり効果がないように感じます。体質的にみると肝炎の時期には炎症を去る漢方薬が必要ですし、更に進んだ時期の肝硬変では肝を補い温め血を増やす薬が必要になります。これにあわせて漢方的な食事をとることはとても治療効果が上がっています。また、肝臓と腎臓は片方だけが悪くなることは少なく、病気が永引けば肝の影響が腎に及んで両方共に弱り(相生関係といいます)、また肝の働きが弱まりはやがて脾の働きにも影響して弱まってきます(相剋関係)。また肝は血を蔵すといい血の道固まりのような臓器であり、気というエネルギーを伸びやかに循環させる働きも弱まるために、身体の血と水の動きも悪くなりより複雑な病態となってきます。

良いもの

酢のもの、少量の酸味(梅干し、リンゴ、ミカンなど)
ひじき、昆布、アオノリ
レンコン、ニンジン、カボチャ、トマト、
濃緑黄色野菜
カンピョウ、シイタケ、
大豆製品(湯葉、モヤシ、豆腐、高野豆腐、納豆など)
川魚、白身魚
玄穀類(フスマ、赤小豆、、胚芽米、玄米)
カキ、貝類、ナマコ、アワビ、シジミ

良くないもの
禁酒は肝臓病治療の最低条件(飲酒は火に油を足すようなものです)
白砂糖、
卵、動物性タンパク質の過食、青魚、
酒類、刺激の強い食品
酸性食品の過食、加工食品、スナック菓子
着色料、防腐剤、漂白剤、人工甘味料、農薬など 

消化の悪い食べ物、、濃厚な味付け



心の食養





脾胃の食養


食べ方の基本

1口50回以上、よく噛んで食べる
1回の食事に最低30分はかける
腹八分目を原則とする・・・腹八分目は長寿の秘訣(養生訓)
(1).「陽証−−体力がある、胃腸が冷えていない」
よいもの
柔らかく煮た野菜、主食
まあよいもの
梅干し、白身魚の刺身(ワサビを除く)
豆腐、柔らかく煮た豆類、にんじん、かぼちゃ
良くないもの
甘味料の多食、極端に熱い・冷たい飲食品
消化の悪いもの(イカ、タコ、貝、ゴボウ、タケノコ、堅いもの)
脂肪の多い動物性食品(ウナギ、マス、サケ、青魚、卵、ラード、ヘット)
香辛料、刺激物(大根おろし、ネギ類)、焼いた動物性食品
炭酸飲料、酒類、コーヒー、紅茶、緑茶、タバコ

(2).「陰証−−体力がない、胃腸が冷えている」
良いもの
体温より熱い飲食物
主食 → くず湯、玄米粥、全粥、軟飯
副食 → 柔らかく煮た野菜(繊維が少ない物)、
    少量のショウガ、豆腐(温)
良くないもの
生野菜
体温より温度の低い飲食物(冷水、水類)
動物性、植物性の脂肪の多い食品
白砂糖及び砂糖を多く含んだ食品
多量の塩分
消化の良くない飲食物
   海草類、キノコ類、こんにゃく、もち、
   繊維の多い野菜(タケノコ、ゴボウ、水菜など)
   タコ、イカ、貝類、卵



肺の食養




腎の食養

腎臓病の食養の基本は「減塩」と「水分を減らす」です
@塩からいものをさけ、水分を採りすぎないこと
A蛋白質だけに偏らない
B風邪を引かないよう心がけ

C腰部の適度な運動をし、足腰を強くする

     漢方では足腰が衰えると腎も衰えると考えるからです
D腎によい食品をつとめて食べること。
良いもの
赤小豆
スイカ−−出来ればスイカ糖がよい
くり、長芋、にら、黒大豆、クルミ
スズメ、なまこ、ホタテ貝、スッポン、羊乳、コイ、スッポン
レンコン、ニンジン、キュウリ、ゴボウ、パセリ、ホウレンソウ、ジャガイモ
ヤマイモ
禁忌=悪いもの
ニンニク、ウド、湯葉、コショウ、カラシ、ワサビ、カレー粉、ショウガ