2.運動器官−『脇腹痛1』

72歳婦人。初診平成11年12月30日。本年6月に体操をした際にグキッと背中に痛みが走る。
その後徐々に悪化。いろいろと試すも改善しない。
病院では何の異常も認めないと湿布治療だけであった。ビタミン剤も効果がなかった。


畑仕事や軽作業をすると疲れて痛みが特に気になる。
肩の凝りがある。朝方、手が少し強ばる。汗も少しかく。
夜間尿が多く4回から5回は行く。寝付きはよい。食欲もある。
風邪を引くと特に痛みが強くなるようである。


患者はとても小柄で体重も40kg未満。ということで桂枝加朮附湯エキス1回1.5gを1日3回。
腎虚の改善に牛車腎気丸を1回5粒づつを1日3回を併用し、7日間処方した。


正月があけ1月6日に再来。開口一番。
とても良く効き飲んだその日から改善し4、5日ですっかり良くなった。
自分はもう飲まなくても良いようだが、念のためにしばらく飲んだ方がよいと家族が言うので・・・と。


10日分ずつを2回取りに見えて痛みの方は治癒。
夜間尿も1、2回にまで改善していた。
牛車腎気丸だけでもしばらく続けてもらえば更に良かったかもしれない。