2.運動器官-「ヘルニア2」-自己治験つづき-難病フォーラムで発表した症例。 

麻黄杏仁よく苡甘草湯で落ち着いていた。
3年後の1月15日、成人の前日のであったが、
その日はエラく冷え込んで、腰が痛み出した。

今回は、以前効いた麻杏よく甘湯をエキスから煎じにした
飲んだが全く効きません。効果ゼロ。

また処方選択に悩み始めた。
鎮痛剤ロクソニンを飲むが、体が冷えるばかりで痛みはかえって悪化した。

あれこれ処方を変えて飲んだが、痛みは全く変わらない

修業時代に師匠に教えていただい当帰芍薬散+甘草附子湯も全く効かないのである。

いいことは腰にカイロを貼っておいたときぐらいであるが、腰から足にかけてびんびん痛む。

傷寒論読んでも、ようやくある処方に行き当たった。

これは何度か飲んだが効いていなかったのは、もしかすると合方していたからではと思い
今回は、単方で飲むことにした。

甘草附子湯である。
店に展示用の太い2㎝くらいの棒甘草があるので、これをスライス切りにして用いることに
朮は白朮にした、通常痛みの時には蒼朮を使うのが一般域であるが
手持ちの傷寒論には白朮とあるのでそのままつかった。炮附子は1.5g。

煎じること40分。まずは一口飲んでみたところ、奇跡が起こった。
たった一口で、痛みが1/3に減じた。全部のみ終わった頃には1/5以下に減じていた。

7日間のみ終えたところで痛みは全く消失してしまった。

やはり張仲景の処方はよく効くことを再認識した。


まだ続きがあります。その3へつづく