よみがな 剤型 処方名/出典 効能/処方内容
はいのうさん S,E 排膿散 化膿性皮膚疾患の初期または軽いもの
金匱要略 枳実3、芍薬3、桔梗1.5、(卵黄1ヶ).(湯)
枳実末3、芍薬末1.8、桔梗末0.6.(卵黄1ヶ)(散)
はいのうとう S 排膿湯 化膿性皮膚疾患の初期または軽いもの
金匱要略 甘草3、桔梗5、乾生姜0.3、大棗6.(湯)
はいのうさんきゅうとう  S,E,T 排膿散及湯  桔梗4、甘草、大棗、芍薬、生姜、枳実 (湯)、
吉益東洞 化膿性皮膚疾患の初期又は軽い者、歯肉炎、扁桃炎
ばくみじおうがん  S.T 麦味地黄丸(八仙長寿丸) 体力中等度以下で疲れやすく胃腸障害がなく、ときにせき、口渇があるものの次の諸症‥下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみ、息切れ、からぜき
医級(清代) :乾地黄5、山茱萸・山薬・沢瀉・茯苓・牡丹皮各3,麦門冬6、五味子2 (湯)
ばくもんどうとう S,E,T 麦門冬湯 痰の切れにくい咳、気管支炎、気管支ぜんそく
金匱要略 麦門冬10、半夏5、粳米5、大棗3、人参2、甘草2.(湯)
はちげさん(はっかいさん)   S 八解散 体力虚弱で、胃腸が弱いものの次の諸症:
  発熱、下痢、嘔吐、食欲不振のいずれかを伴う感冒
和剤局方 厚朴6,半夏・人参・茯苓・陳皮・?香・ 白朮各3、大棗・甘草各2、生姜1.(湯)
はちみじおうがん S.E.T 八味地黄丸 疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少または多尿で時に口渇がある次の諸症:下肢痛、腰痛、しびれ、老人のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみ
金匱要略 地黄5、山茱萸、山薬、沢瀉、茯苓、牡丹皮各3、桂皮1、炮附子0.5.(湯).
はんげこうぼくとう S,E,T 半夏厚朴湯 気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、はきけなどを伴う次の諸症:不安神経症、神経性胃炎、つわり、せき、しわがれ声
金匱要略 半夏6、茯苓5、厚朴3、蘇葉2、乾生姜1.(湯).
はんげしゃしんとう S.E.T 半夏瀉心湯 みぞおちがつかえ、ときに悪心、嘔吐があり、食欲不振で腹が鳴って、軟便または下痢の傾向のあるものの次の諸症:急・慢性胃腸カタル、発酵性下痢、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔い、げっぷ、胸やけ、口内炎、神経症
傷寒論、金匱要略 半夏5、黄岑、乾姜、人参、甘草、大棗各2.5-3、黄連1.(湯).
はんげびゃくじゅつてんまとう S.E 半夏白朮天麻湯 胃腸虚弱で下肢が冷え、めまい、頭痛などがあるもの
脾胃論 半夏、白朮、蒼朮、陳皮、茯苓各3、麦芽、天麻各2、乾生姜0.5、神麹2、黄耆、人参、沢瀉各1.5、黄柏1、乾姜0.5.(湯).
びゃっことう S 白虎湯 のどの渇きとほてりのあるもの、高熱、汗、日射病、熱射病、尿毒症
三陽の合病につかう
金匱要略 知母5、粳米8、石膏15、甘草2.(湯).
びゃっこかにんじんとう S.E 白虎加人参湯 のどの渇きとほてりのあるもの、糖尿病、皮膚疾患、日射病.
傷寒論、金匱要略 知母5、粳米8、石膏15、甘草2、人参3.(湯)
白虎湯+人参3
びゃっこかけいしとう S 白虎加桂枝湯 のどの渇きとほてりのあるもの、のぼせ、顔面紅潮、多汗、糖尿病、皮膚炎、日射病.
傷寒論 知母5、粳米8、石膏15、甘草2、桂皮3.(湯).
白虎湯+桂皮3
ふかんきんしょうきさん S 不換金正気散 胃がもたれて嘔気や消化不良の傾向のある次の諸症:急・慢性胃炎、胃アトニー、消化不良、食欲不振
和剤局方 白朮4、厚朴3、陳皮3、大棗3、乾生姜1、半夏6、甘草1.5、霍香1.(湯).
ぶくりょういん S,E 茯苓飮 吐き気や胸やけがあり尿量が減少するものの次の諸症:胃炎・胃アトニー、溜飲
金匱要略 茯苓5、白朮4、人参3、乾生姜1、陳皮3、枳実1.5(湯)
ぶくりょういんかはんげ S 茯苓飮加半夏 吐き気や胸やけがあり尿量が減少するものの次の諸症:胃炎・胃アトニー、溜飲
茯苓5、白朮4、人参3、乾生姜1、陳皮3、枳実1.5、半夏4.(湯)
ぶくりょういんごうはんげこうぼくとう S,E 茯苓飮合半夏厚朴湯 気分がふさいで咽喉食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、はきけ、胸やけなどがあり、尿量減少するものの次の諸症:不安神経症、神経性胃炎、つわり、溜飲、胃炎
本朝経験 茯苓5、白朮4、人参3、乾生姜1、陳皮3、枳実1.5、半夏6、厚朴3、紫蘇葉2.(湯)
ぶくりょうたくしゃとう S,E 茯苓沢瀉湯 吐いて渇きを覚えるものの次の諸症→胃炎、胃アトニー
金匱要略 茯苓4、沢瀉4、白朮3、桂皮2、乾生姜1.5、甘草1.5.(湯).
ぶんしょうとう S,E 分消湯 浮腫があり尿量の少ないもの、実証の腹水など
万病回春 蒼朮、白朮、茯苓各2.5、陳皮、厚朴、香附子、猪苓、沢瀉各2、枳実、大腹皮、縮砂、木香、乾生姜、燈心草各1.(湯)
へいいさん S.E,T 平胃散 胃がもたれて消化不良の傾向のある次の諸症
→急・慢性胃カタル、
和剤局方 白朮4、厚朴、陳皮各3、大棗2、乾生姜0.5、甘草1.(湯).
ぼういおうぎとう S.E.T 防已黄耆湯 色白で疲れやすく、汗のかきやすい傾向のある次の諸症:肥満症(筋肉にしまりのないいわゆる水太り)、関節痛、むくみ
金匱要略 防已4、黄耆5、白朮3、乾生姜1、大棗4、甘草2.(湯).
ぼういぶくりょうとう S 防已茯苓湯 手足のむくみや、冷えやすい傾向のあるものの次の諸症:手足の疼痛・しびれ感、むくみ、めまい
金匱要略 防已、黄耆、桂皮各3、茯苓6、甘草2.(湯)
ぼうふうつうしょうさん S.E.T 防風通聖散 腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症:高血圧の随伴症状(どうき、肩こり、のぼせ)、肥満症、むくみ、便秘
宣明論 当帰、芍薬、川弓、山梔子、連翹、薄荷葉、荊芥、防風、麻黄各1.2、大黄(増減)1.5、芒硝0.6、乾生姜0.4、白朮、桔梗、黄岑、甘草、石膏各2、滑石3.(湯)
ほきけんちゅうとう S,E 補気建中湯 胃腸が弱くて腹部膨満感のあるもの
済生方 白朮5.5、茯苓3、人参各3、陳皮2.5、黄岑、厚朴、沢瀉、麦門冬2.(湯)
ほちゅうえっきとう S.E.T 補中益気湯 元気が泣く胃腸のはたらきが衰えて疲れやすいものの次の諸症→虚弱体質、病後の衰弱、食欲不振、ねあせ
弁惑論 黄耆、人参、朮各4、当帰3、陳皮、大棗各2、柴胡1、甘草1.5、乾生姜、升麻各0.5.(湯)
まおうとう S.E,T 麻黄湯 風邪のひきはじめで、さむけがして発熱、頭痛があり、身体のふしぶしが痛い場合の次の諸症:感冒、鼻かぜ
傷寒論、金匱要略 麻黄4、杏仁4、桂皮3、甘草1.5.(湯)
まきょうかんせきとう S.E.T 麻杏甘石湯 咳がはげしく、発作時に喘鳴や頭部発汗を伴うもの:気管支喘息、気管支炎
傷寒論、金匱要略 麻黄4、杏仁3.5、甘草2、石膏8.(湯)
まきょうよっかんとう S.E.T 麻杏薏甘湯 関節痛、神経痛、筋肉痛、いぼ、水虫
金匱要略 麻黄4、杏仁3、薏苡仁10、甘草2.(湯)
ましにんがん S.E.T 麻子仁丸 便秘、老人性便秘
傷寒論 厚朴、枳実、杏仁、芍薬各2、麻子仁5、大黄(増減)4、(湯)
   めいろういん  明朗飲 茯苓4、桂皮3,細辛・黄連・白朮・甘草・車前子各2 (湯)。
苓桂朮甘湯+黄連・細辛・車前子
S 和田東郭 体力中等度でときにめまい、ふらつき、動悸があるものの次の諸症:急・慢性結膜炎、眼の充血、流涙(なみだ目)
よくいにんとう S.E.T 苡仁湯 関節痛、筋肉痛
明医指掌 麻黄、当帰、白朮各4、薏苡仁8、桂皮、芍薬各3、甘草2.(湯)
よっかんさん S,E 抑肝散 虚弱な体質で神経がたかぶるものの次の諸症:神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症
保嬰撮要、直指方 当帰、釣藤鈎、川弓各3、白朮、茯苓各4、柴胡2、甘草1.5.(湯)
よっかんさんかしゃくやくおうれん  抑肝散加芍薬黄連 体力中等度以上をめやすとして、神経の高ぶりが強く、怒りやすい、イライラなどがあるものの次の諸症‥神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症(神経過敏)、歯ぎしり、更年期障害、血の道症 
S 本朝経験方 当帰、釣藤鈎、川?各3、白朮、茯苓各4、柴胡2、甘草1.5、芍薬4、黄連0.3 
よっかんさんかちんぴはんげ S.E.T 抑肝散加陳皮半夏 虚弱な体質で神経がたかぶるものの次の諸症:神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症
保嬰撮要 当帰、釣藤鈎、川弓各3、白朮、茯苓各4、柴胡2、甘草1.5、陳皮3、半夏5.(湯)
抑肝散+陳皮3、半夏3
りっこうさん S,E 立効散 抜歯後の疼痛、歯痛
李東垣方 細辛、升麻、防風2、甘草1.5、竜胆1.(湯)
りっくんしとう S.E.T 六君子湯 胃腸の弱いもので、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすいものの次の諸症:胃炎、胃アトニー、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐
万病回春 人参、白朮、茯苓、半夏各4、陳皮2、大棗2、甘草1、乾生姜0.5.(湯)
りゅうたんしゃかんとう S.E,T 竜胆瀉肝湯 比較的体力があり、下腹部筋肉が緊張する傾向があるものの次の諸症:排尿痛、残尿管、尿の濁り、こしけ
薛氏 当帰、地黄、木通各5、黄岑、沢瀉、車前子各3、竜胆、山梔子、甘草各1.(薛氏)
森一貫堂 当帰、地黄、木通各5、黄岑、沢瀉、車前子各3、竜胆、山梔子、甘草各1-1.5.(一貫堂)
りょうかんきょうみしんげにんとう S.E 苓甘姜味辛夏仁湯 貧血、冷え症で喘鳴、喀痰、咳嗽.気管支炎、気管支喘息、心臓衰弱、腎臓病
小青龍湯を飲むような証であるが胃腸が弱くて胃にもたれる様な時に飲むと良い。小青龍湯とは陰陽の別がある
  金匱要略 杏仁、半夏、茯苓各4、五味子3、細辛、乾姜、甘草各2.(湯)
りょうきょうじゅっかんとう S.E.T 苓姜朮甘湯 腰に冷えと痛みがあって、尿量が多い次の諸症→腰痛、腰の冷え、夜尿症
金匱要略 茯苓6、乾姜3、白朮3、甘草2.(湯).
りょうけいかんそうとう S.E 苓桂甘棗湯 動悸があり神経のたかぶるもの
傷寒論、金匱要略 茯苓6、桂皮4、大棗4、甘草2.(湯).
りょうけいじゅっかんとう S.E.T 苓桂朮甘湯 立ちくらみ、頭重、胃内停水感などがあるものの 心悸亢進症、めまい、胃下垂、胃アトニー
傷寒論、金匱要略 茯苓4、桂皮3、白朮2、甘草2.(湯).
ろくみじおうがん S.E,T 六味地黄丸 疲れやすくて尿量減少または多尿で、ときに口渇があるものの次の諸症
→排尿困難、頻尿、むくみ、かゆみ
小児直訣 地黄5、山茱萸、山薬、沢瀉、茯苓、牡丹皮各3.(湯)
八味地黄丸-桂皮、炮附子