2000年度版「人参酒のつくりかた」

1.材料

広口瓶、ホワイトリカー35度 生のニンジン6年根1本 6年根真空パック 生薬ニンジン

広口瓶は密封の出来るもの大きさは2L用、写真のようなボーカルビンが使い やすい。おまけに見た目も良いのでおすすめ。
ホワイトリカーは必ず35度のものを使って下さい
ニンジンは生のものが最もよろしい。6年根又は5年根。値段の安い3年未満のものは薬用として はお奨めできません。水洗いしたものと泥つきのものとがありますが、面倒くさくなければ、泥つきの方がよい。細根がたくさん付いているので効果がよいのです。掘り立てのニンジンは9月下旬から10月初旬の期間限定品です。(予約品)  真空パックにしてあるニンジン(アルコール漬け)は、1年中流通しています。
生薬のニンジンでしたら形のあるものを使います。全量で100g。つけ込んでいるうちに1.5倍くらいの大きさになります。 

2.作り方

 まずニンジンを良く洗います。細部の泥はしっかりと洗い流して下さい。その後、水をしっかりときります。
泥つきのまま届く
生のニンジン
泥つきのニンジンを洗浄
色白になったでしょ
水洗いした状態で届く
ニンジンもあります。

 

購入したばかりの広口瓶はきれいに見えても内部が汚れていますので、洗剤できれいに洗浄後、完全に乾燥させたます。重要!
 
ニンジンが折れないように優しく広口瓶に入れます。形状によっては口からはみ出しますが、回転させると綺麗に収まってくれます。

いよいよホワイトリカーを注ぎます。ホワイトリカーは必ず35度を用います。氷砂糖などを加えて熟成させるときに度数の低いものでは腐ってしまうことがあるからです。ホワイトリカーの代わりにブランデー等を使ってもかまいません。この場合にもアルコール度数は35度以上と言う点に注意して下さい。容器付きのホワイトリカーを利用してもかまいませんが、ニンジンがちょっと入り  にくいです。
たまたま安売りしていた35度のホワイトリカー1.8L

ニンジンに少しずつかけるように注ぎましょう。ニンジンが喜んでいるような気がしてきますよ。口からにょきにょきと頭を出してきます。 

 

注ぎ終わったら蓋をします。ラベルに仕込みの日付を記入してビンに張り付けます。ボーカルビンの箱に入れておけば、遮光できるのでGood!!
筆者使用のラベル、パソコンで簡単に作れます。

できあがった人参酒、これから1年間は熟成させます。なお、生の人参酒は、約1ヶ月後位から飲めますが、生薬の人参酒は最低半年間はつけ込んで下さい。
左は年数経ったもの
右は新しく漬けたもの
左2つは生薬を使ったもの2年間熟成、
右端は今回漬けたもの、
右から2番目は1年間漬けたもの生人参、
真ん中は真空パックを漬けたもの

私は、仕込むときに氷砂糖は一切使いません。なぜなら、成分が良く抽出されるからです。飲む時に、ちょっと高級な蜂蜜を少しと水で割って飲んでいます。高級な蜂蜜は人参酒になかなか合いますね。
   
同じ要領で作った薬酒の例
   
マタタビ酒 当帰芍薬散加人参薬酒 禿鶏散酒 生脈散酒