役に立つ身近な夏の薬草10

ようやく夏本番になりましたね
ここでは暑い夏に利用できる薬草について説明します

薬草写真 名称 用い方と特徴
ムクゲ
木槿皮
暑い夏場にきれいな花を咲かせるので庭木としての人気もあります。水虫には、乾燥した樹皮10gをホワイトリカー200mlにつけて3〜6カ月後にカスを濾して患部に塗ります。すでに商品化もされています。よく効きます。
ウツボグサ
夏枯草
夏至の頃に枯れてしまうのでこの名が付いたそうです。
膀胱炎にもっとも手軽に使う民間薬で効果も確実です。漢方的な効能は清熱、散結、利尿です。飲み方は1日10gをお茶代わりに煎服、消炎利尿薬で膀胱炎、腎臓炎、浮腫の利尿に。そのほかの使い方では体質改善、瘰癧(リンパ腺の腫れ・グリグリなど)、癌にも利用されています。体を冷やす作用があるので胃腸虚弱の方は長期間内服するのは注意しましょう
エビスグサ
決明子
一般にはハブソウ荼として売られています。滋養強壮の作用がありますが、弱い緩下作用があるので飲み過ぎると下痢します。そのほかに高血圧の予防や健康増進にも使います。が連用することが大事です。焙じて使うと香りも良く飲みやすくなります。
ゲンノショウコ
玄草
下痢といえば即ゲンノショウコというようにとても良く効きます。ただし飲み方が大事で、下痢に使う場合には主成分のタンニンが多くでるように濃く煎じて温かいものを飲む必要があります。軽く煎じた場合には便秘を改善させる作用が強いのです。使い方を間違わないようにして下さい。舗装工事や護岸工事のために殆どみる気会のなくなった薬草です。
ジャノヒゲ
麦門冬
ジャノヒゲ、リュウノヒゲ、ヤブランは皆、根の膨らんだ部分を麦門冬として同様に使います。
滋養強壮滋潤作用があります。煎じて飲んだりお茶代わりに飲んだりします。のどの潤いがなくなってでる積にも良く効きます。人参麦門冬五味子を一緒に煎じて飲むと夏場の疲労回復にいいですよ。
ハッカ
薄荷
薄荷はかつては日本は世界一の輸出国でした。日本製のものが成分のメントールを一番多く含む良品だからです。さて薄荷は、気分をすがすがしくさせる作用があるので朝の出がけにハーブティーとして飲んでみてはいかがでしょうか。健胃剤としてこのお茶を飲んでもいいです。おなかが張って気分の悪いときにも飲んでみて下さい。暑い夏場、汗でじとじとしたときにハッカオイルを数滴たらしたぬるめの風呂に入ると気持ちいいですよ。
ヘチマ ヘチマコロンを作って塗れば肌がすべすべしてきます。
ヤブジラミ
蛇床子
漢方では陰部のかゆみに煎じた液を飲んだり、煎じ液で関部を洗ったりします。またアトピーなどの皮膚病でかゆいときにも同様に使います。そのほかに丸薬として滋養強壮座としての使い方もあるようです。私は滋養強壮として使ったことはありませんが・・・。
トウモロコシ
南蛮毛
トウモロコシの毛は利尿作用がとても強くて、色々なむくみに使われます。特に腎炎や妊婦のむくみには安全性が高くておすすめです。1日10〜20gを煎じて飲みます。このときに食べ残したとうきびの芯を細かく刻んで一緒に煎じてもいいです。
面倒な方はエキスもでています。
アザミ・ノアザミ
アザミ根
大薊
今が盛りのノアザミは花の時期に掘り起こして根を刻んで使います。利尿や神経痛に煎じて飲みます。そのほかに健胃薬としても使います。漢方では熱証による出血に止血剤として使っています。