生薬「ウワウルシ」


【基原植物】 ウワウルシArctstaphylos uva-ursi
【 生薬名 】 ウワウルシ UVAE URSI FILIUM
【 科 名 】 ツツジ科Ericaceae
【 別 名 】 Bear-berry
【薬用部位】
【 成分 】 配糖体アルブチン、タンニンなど
【薬理作用】 arbutinは希酸またはemulsinで加水分解され、ヒドロキノンとグルコースに分解されれが、消化管内では大部分が分解されず腎臓に排泄され、尿中で分解されヒドロキノンを生じ殺菌作用を示す。 
【 薬 性 】 気味は、帰経は不明、(私考:味苦、腎膀胱経)
【 効 能 】 ●尿路消毒、収斂、利尿薬として、煎剤で腎盂腎炎、尿道炎、膀胱炎などに用いる
●尿路防腐、収斂、利尿薬として煎服する
●腎盂腎炎、尿道炎、膀胱炎などに
●1日15g(最大量)を煎服する、味は相当悪く飲みにくい生薬である
●最近、アトピーなどの免疫疾患に対して外用して有効であるとの報告がある
【 備 考 】 ウワウルシの原産はヨーロッパで17世紀頃から利用され始めたよう。コケモモはその代用でえぐみが強くてさらに飲みにくい。 昭和13年頃、ウワウルシの輸入が途絶えたため、第5改正日本薬局方から追加収載された。その後ウワウルシの輸入が円滑になり、昭和48年8局からは削除。