生薬「陳皮」 陳皮4種 


【起源植物】 ウンシュウミカン  Citrus unsiu
【 生薬名 】 陳皮  AURANTII NOBILIS PERICARPIUM
【 科 名 】 ミカン科  Rutaceae
【 別 名 】
【薬用部位】 果皮
【 主成分 】 精油(リモネン、シネオールなど)、ビタミンP
【 薬 性 】 気味は辛苦温、帰経は肺・脾、に属す
【 効 能 】 中医学での効能は理気健脾、燥湿化痰
健胃、成長、止嘔、止吃逆、去痰、解毒の効能がある
理気作用があり、気が動かずに起こる、消化不良、食欲不振、胸腹部の張り等によい
食べ過ぎ、胃のもたれに陳皮5gを煎服する
風邪の初期には陳皮5g、おろし生姜、砂糖に熱湯を注いで飲む
冷え性、温身には生のミカンの皮を風呂に入れて入浴する
【育毛ローション】 ミカン25個分の生の皮、清酒一升にて1週間以上つけ込む、脱毛などにふりかけマッサージすると良い。当店のお客さんに教えていただいた民間療法。岡山のミカン生産者が発明したらしい・・・。実際に育毛してきているとのことです。
 【処 方 例】 橘皮大黄朴消湯「食中毒初期の必須処方、体内の毒を排出させる」
二陳湯、六君子湯、温胆湯などは痰飲を改善する処方
【 出   典 】 橘柚.一名橘皮.味辛温.生川谷.治胸中N熱逆氣※.利水穀.久服去臭下氣.通神.(神農本草経)
神農本草経には橘皮のみが記載されています。陳皮の陳とは古いという意味で、陳皮は古いものの方が効能がよいといいます。後世になり橘皮と陳皮と区別して用いられるようになりました。現在では陳皮に温州みかん、橘皮にはカラタチの果皮を当てているもの、1年以内の新しいミカンの皮を橘皮、1年以上経たものは陳皮とするなど様々で今後の研究の課題です。
【 備 考 】 橘皮・陳皮の他にもミカン類の生薬は色々あります。ダイダイや夏みかんの未熟な果実は枳実、これらが成熟したら枳穀といいます。ダイダイの果皮は橙皮、ユズの果皮は橙子皮、柑桔の果皮は青皮、ザボンやボンタンの果皮は橘紅。色々あって難しいですね。写真(右)の橘紅は友人の薬王堂の先生所有ので写した15年前で50年ものと聞きました。
ミカンの皮の白いフワフワした所を去る方が生薬としては良く効くそうです。このようなものは自分で作るしか有りません。今度挑戦してみましょう