ショウガ茎葉 | 新ショウガ(上)とヒネショウガ(下) | 乾姜と干生姜 |
【基原植物】 | ショウガZingiber officinale | |
【 生薬名 】 | 生姜、干生姜(干姜)、乾姜 | |
【 科 名 】 | ショウガ科Zingiberaceae | |
【 別 名 】 | クレノハジカミ、ツチハジカミ | |
【薬用部位】 | 漢方でいう生姜は生のヒネショウガを指しますが、それが無ければ新ショウガで代用します | |
生姜‥生の生姜、通常、必要時に2ミリ位の厚さにスライス切りして使う | ||
干生姜(干姜)‥生のショウガを干しただけもの | ||
乾姜‥ショウガを湯通し又は、蒸してから乾燥させたもの | ||
【 成分 】 | 辛味成分のジンゲロール、ショーガオール、ジンゲロンなど 新ショウガよりもヒネショウガの方が辛み成分が多く含まれる 生姜→干生姜→乾姜と辛み成分が多くなります |
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辛味成分6-giberol、6-shogaolo、zingeroneなど。小形の金時生姜にはジテルペン類のE-8β,17-epoxylqabda-12-ene-15,16-dialとgalanolactoneが多く含まれ、中形大形には微量にしか含まれない。高コレステロール低下作用、肝臓での酵素阻害によりコレステロール合成を阻害するプラバスタチン系高脂血症薬に似た作用を示すことが確認された。 生の生姜に最も多く含まれている〔6〕-gingerol〔Ⅰ〕が時問とともに減少し、辛味の強い成分として知られる〔6〕-shogaol〔Ⅱ〕がこれに反比例して増加した。他の成分ではzingerone〔Ⅲ〕がわずかに増加したが、その他のものにはほとんど変化が見られなかった。 |
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【 薬 性 】 | 味は辛温(乾姜は辛熱)、帰経は肺脾胃に属す | |
【 効 能 】 | ●漢方では風邪、健胃、消化促進、鎮痛に使う | |
●ショウガ湯は風邪の初期に飲むと体が温まるし、汗が出て軽快する事もおおく、咳や喘息等にも良い | ||
●吐き気のある時はショウガの汁を飲むと胸がスッキリとする | ||
●小半夏加茯苓湯はつわりなどの吐き気の特効薬として有名 | ||
●カール・ルイスがショウガエキスを膝痛に使って以来注目されている(アミノピリンと同程度の鎮痛作用という) | ||
●腰痛や五十肩、肩こりに絞り汁で患部に温湿布するとよい(かぶれには注意すること) | ||
●生姜・干生姜は、健胃、鎮嘔吐、発汗、駆風、咳などの外感病に1日5~6gを煎服する。 | ||
●乾姜は、吐瀉、腰冷痛、腰痛、下痢などの体の内部の冷え(裏寒)から来る様々な症状に使う | ||
【 備 考 】 |