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スイカズラ  生薬「忍冬・金銀花」


【基原植物】 スイカズラLonicera japonica
【 生薬名 】 金銀花 LONICERAE FLOS
忍冬(忍冬藤) LONICERAE FOLIUM RT CAULIS
【 科 名 】 スイカズラ科Caprifoliaceae
【 別 名 】 忍冬は銀花藤ともいう吸い鬘かづら、ハニー・サックル
【薬用部位】 蔓茎‥忍冬
花‥金銀花
【 主成分 】 苦味配糖体ロガニン、フラボノイド・ルテオリン
【 薬 性 】
(常用薬剤選輯)
 
金銀花 性味‥甘寒無毒  帰経‥入肺胃心脾四経
忍冬  性味‥甘寒無毒   帰経‥入肺胃心脾四経 
 【 功 效 】 
(常用薬剤選輯)
金銀花‥清熱解毒・消炎利尿・浄血殺菌 (常用薬剤選輯)
忍冬‥清熱・解毒・利尿・消炎・殺菌
 【 主 治 】 
(常用薬剤選輯)
金銀花‥温病発熱・熱毒血痢・癰疽疥癬・瘡毒腫毒・化膿性疾患・淋疾梅毒
忍冬‥癰腫瘡毒・淋疾・赤痢腸炎・関節炎・化膿性疾患
【 効 能 】    ●種々のはれもの、風邪、熱、下痢、むくみ、関節痛、腰痛に
忍冬は1日30gを煎服、金銀花は1日6~9g
●痔、あせも、腰痛に忍冬100gを濃く煎じて風呂に入れる
●口内炎には濃く煎じてうがいをする
●忍冬の清熱解毒の力は金銀花よりも弱いが去風活絡の効能は強い、清熱解表薬のほか風湿の痺痛にも使用する、1日5~10g
●忍冬の実験的な抗菌スペクトルはかなり広い
●忍冬・金銀花ともに代表的な清熱解毒薬で癰腫瘡毒、温病発熱、熱毒血痢、筋骨疼痛、皮膚の各種化膿、特に背中や乳房など身体表面の化膿、流行性肝炎、細菌性下利などの分野での応用が目立つ
化膿性皮膚疾患、感冒、腸炎、細菌性下利などに金銀花は利用
【 備 考 】
【出  典】 ●通利尿道、諸腫毒、黴瘡、疥癬、諸悪瘡毒、淋疾。(一本堂薬選)
●味甘性寒清熱解毒薬で主として温病発熱、熱毒血痢、癰腫疔瘡、喉、多種の感染性疾病を治す(中華本草1999)
●寒熱身腫を治す(神農本草経)
【処 方 例】 銀翹散、托裏消毒飲、荊防敗毒散、紫根牡蛎湯、治頭瘡一方