シソ シソ花


【基原植物】 チリメンジソ(シソ)Perilla frutescens var.crispa
【 生薬名 】 蘇葉 PERILLAE HERBA 
紫蘇子 PERILLAE SEMEN
【 科 名 】 シソ科Labiatae
【 別 名 】  
【薬用部位】 全草(蘇葉)、種子(紫蘇子)
【 主成分 】 精油(ペリラアルデヒド~シソ特有の香気成分、d-リモネン、α-ピネン、ペリラケトン、
シトラール)、フラボノイド(シアニン~葉の紅紫色素、シアニンのパラクマール酸エステル)、脂肪油(リノ-ル酸、ステアリン酸、パルミチン酸)、フェノール類(カフエー酸のエステル)スチグマステルロール
蘇葉(シアニジン、ペリラニン)、紫蘇子(ペリラアルデヒド)
【 薬 性 】 蘇葉  気味は辛温無毒、  帰経‥入肺脾二経
紫蘇子‥ 気味‥辛温 無毒  帰経‥入肺経
【 功 效 】
(常用薬剤選輯)
蘇葉‥解表散寒・理気寛胸・鎮咳・利尿・鎮痛鎮静・健胃安胎・解魚蟹毒
蘇子‥行気化痰・止咳定喘・温中開鬱
【 主 治 】
(常用薬剤選輯)
蘇葉‥感冒風寒・発熱頭痛・鼻塞咳嗽・脾胃気滞・胸悶嘔吐・魚蟹中毒・吐瀉腹痛・胎気不安・脚気
蘇子‥咳嗽痰喘・胸悶気逆 
【 効 能 】 ●蘇葉6~10gを煎服、風邪、発汗、鎮咳、利尿、防腐殺菌
●漢方では気鬱を散じて気の流れをよくする目的で使われる
●紫蘇子1回3~6g(蘇葉は小匙1杯)を振り出しで服用、魚中毒に
●小匙1杯の葉及び種子を振り出しで服用、魚中毒、鎮咳、去痰
●シソのエキスに抗アレルギー作用があることが確かめられた
【 備 考 】 ●シソ油はアレルギーの起こりにくい食油である
【出  典】  
【処 方 例】 香蘇散、半夏厚朴湯、蘇子降気湯