【基原植物】 |
サンザシ Crataegus cuneata |
【 生薬名 】 |
山査子Crataegi Fructus、山査肉 |
【 科 名 】 |
バラ科Rosaceae |
【 別 名 】 |
山楂、野山査 |
【薬用部位】 |
偽果、種子(山査子)、果肉(山査肉) |
【 主成分 】 |
フラボノール・クエルセチン、タンニン・クロロゲン酸、フェノールカルボン酸・カフェー酸、トリテルペン・オレアノール酸、VB2、VC、カロチン |
【 薬 性 】 |
性味‥酸甘温無毒 帰経‥入脾胃肝三経 (常用薬剤選輯) |
【 功 效 】 |
消化健胃整腸・散瘀化痰・行気活血 (常用薬剤選輯) |
【 主 治 】 |
食積肉積・消化不良・疝気・胸腹脹満疼痛・婦人産後瘀滞・小腹疼痛 (常用薬剤選輯) |
【 効 能 】 |
●特に脂っこい食物・肉や脂肪の多い食物による消化不良に適す |
●その他胃酸欠乏症、乳幼児の消化不良・食欲不振にもよい |
●抗赤痢菌・収斂止瀉薬として下痢に使う |
●健胃、整腸、消化促進に、1日5~8g煎服、分3 |
●二日酔い、食中毒に、1回8g |
●魚鳥獣肉の消化を助け、二日酔いに煎服すると良い |
●山査子、山査肉は脂物を食べた後にお茶代わりに飲むと良い |
●胃酸分泌を亢進させるので、呑酸・吐酸などの胃酸過多の症状があるときや胃潰瘍には使わない方がよい |
【 備 考 】 |
|
【出 典】 |
山査(古字作渣.瀉滞気、消積、化瘀、化痰)。 酸甘鹹.温健脾.行気散瘀.化痰.消食.磨積.<消油膩腥羶之積.與麥芽消穀積者不同.凡煮老雞硬肉.投以數枚則易爛.其消肉積者可知矣.>發小兒痘疹.止兒枕作痛.<惡露積於太陰.少腹作痛.名兒枕痛.沙糖調服.>多食令人嘈煩.易飢.反伐脾胃生發之気.<破泄太過.中気受傷.凡服人參不相宜者.服山査即補.一補気.一破気也.> 有大小二種.小者入藥.一名棠毬子.去皮核用.<一云核亦有力.化食磨積.>(本草備要) |
【処 方 例】 |
啓脾湯、保和丸 |