今川河畔の桜並木 サクラ花アップ 桜皮/オースギ製薬


【基原植物】  サクラ Prunus jamasakura
【 生薬名 】  桜皮PRUNI JAMASAKURA CORTEX
【 科 名 】 バラ科Rosaceae
【 別 名 】   
【薬用部位】 樹皮、どのサクラでも薬用になる
【 主 分 】 フラバノン配糖体サクラリン、クマリン配糖体、蓚酸カルシウム
【 薬 性 】 気味、帰経は不明
【 効 能 】 ●咳、痰、下痢、湿疹、できものや腫れ物、1日10~30gを煎服する
●咳には煎液でうがいをすると更に効果的
●魚などの食中毒には樹皮の煎液を飲んだり、葉の塩漬けを細かく刻んで10gを煎服する
●できものや腫れ物、皮膚病、捻挫、煎液で患部を洗う
●鎮咳・解毒薬として咳嗽、湿疹、蕁麻疹などに1日3~4gを煎服
●漢方では十味敗毒湯に配合されて皮膚疾患によく使う
 【 備 考 】  ●咳止めのブロチン液はサクラから出来た医薬品で頻用される
●日本の民間薬として開発され江戸期の民間療法の書物に多く記載、
①吃逆‥黒焼きを飲む
②痢疾‥黒焼きと荼末同量を飲む
③茸中毒‥樹皮を煎服
④熱病‥樹皮を煎服
⑤疔‥五八霜と樹皮黒焼等分をゴマ油で練り付ける
⑥痔の出血、二日酔い、打撲、腫れ物、一切の食毒、ふぐ毒等々に広く利用されている
【出  典】  
【処 方 例】 十味敗毒湯