ウスバサイシンと花 生薬「細辛刻み」 生薬「細辛・全形」
【基原植物】 | ウスバサイシンAsiasarum sieboldi ケイリンサイシン A.heterotropoides var.mandsuricum |
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【 生薬名 】 | 細辛ASIASARI HERBA CUM RADICE | |
【 科 名 】 | ウマノズズクサ科Aristolochiaseae | |
【 別 名 】 | ||
【薬用部位】 | 根、根茎 | |
【 成 分 】 | 精油(メチルオイゲノール主、サフロール、オイカルボン、アサリルケトン、d-リモネン、β-ピネン、シネオール、エレミシン、カクオール等)、リグナン類(アサニリン)、辛味物質(不飽和脂肪酸アミド類‥ペニトリン,N-イソブチル-2,4,8,10-ドデカテトラエンアミド)、アルカロイド(ハイゲナミン) | |
【薬理作用】 | ①細辛の水性エキスは抗アナフィラキシー作用、抗ヒスタミン作用がある。 ②細辛の水またはアルコール浸液は、カエルの坐骨神経に対して局所麻酔作用がある。③精油成分は正常又は温刺発熱ウサギに対して体温下降作用が認められる | |
【 薬 性 】 | 性味‥辛温無毒 帰経:入心肺肝腎四経 (常用薬剤選輯) | |
【 功 效 】 | 散風寒、行水気、袪風止痛、解熱発汗 (常用薬剤選輯) | |
【 主 治 】 | 感冒風寒頭痛、風湿痺痛、痰飲喘咳、牙痛、鼻淵、口瘡、喉痺 (常用薬剤選輯) | |
【 効 能 】 | ●解熱、鎮痛、鎮咳、去痰、発汗、鎮静、利尿の目的で漢方処方に配合される | |
●漢方では、鎮咳、鎮痛、去痰、利尿薬として、新陳代謝機能を新興する目的で応用される | ||
●咳、喘息、浮腫、風邪の初期に1日1~3gを煎服 | ||
●漢方では細辛、五味子はペアでよく使われている | ||
●小青龍湯にもこのペアで配合されている | ||
●味が辛裂なので多く用いない方がよい | ||
●からだを温める力の強い良い生薬です | ||
【 備 考 】 | ●花はとても地味です、写真では2本の茎の付け根に咲いています | |
【出 典】 | ●細辛.一名小辛.味辛温.生山谷.治逆.頭痛腦動.百節拘攣.風濕痺痛死肌.明目.利九竅.久服輕身長年.(神農本草経中品) ●細辛は胆気を添え、風濕痒を去り、歯痛、腰痛を除く(薬性本草) ●口舌に生じた瘡、大便燥結を治し、目中の倒睫を起こす(李時珍) |
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【処 方 例】 | 小青竜湯、麻黄附子細辛湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯、立効散 |