リンドウ | 生薬「龍胆」 | リンドウ鉢 |
【基原植物】 |
トウリンドウ Gentiana scabra 他同族植物 |
|
【 生薬名 】 | 竜胆 GENNTIANAE RADIX | |
【科 名】 | リンドウ科gentianaceae | |
【別 名】 | ニガナ、アゼキキョウ、龍膽一名陵游 | |
【成 分】 | 苦味配糖体ゲンチオピクロシド、キサントン類、糖類 | |
【薬理作用】 | ||
【性 味】 | 性味‥苦寒無毒 帰経‥入肝・心・胆・腎・四経 (常用薬剤選輯) | |
【 功 效 】 | 瀉肝胆実火・清下焦湿熱・苦味健胃・消炎解毒 | |
【 主 治 】 | 消化不良、胃炎、瘧疾発熱、目赤腫痛、咽痛、口苦、脇痛、黄疸、尿道炎、膀胱炎、陰部疾癢腫痛 (常用薬剤選輯) | |
【効 能】 | 清熱燥湿、瀉火定驚 | |
健胃、消炎、解熱の効能がある、胆肝実火に用いる |
||
漢方では肝臓や胆嚢から熱を去り、下半身の熱を除くといわれ消化管の充血や炎症の治療に使われる | ||
苦味健胃薬として消化不良、食欲不振、胃酸過多、胃痛、腹痛に1日2~3gを煎服、粉末は1日0.5~1gを食後服用する | ||
竜胆は下半身の湿熱を除く、残尿感、こしけ、外陰部の痒みに | ||
足の厥陰、少陽の経の気分の薬であって、その応用に4通りある。 (1)下部の風湿を除く、(2)湿熱を除く、(3)臍下から足に至る腫痛を除く、(4)寒湿脚気を除く |
||
【備 考】 | 成分が舌先を刺激して大脳反射により胃液分泌を盛んにするため竜胆をオブラートに包んで飲んでも効果が余り期待できない | |
ヨーロッパの健胃薬ゲンチアナの代用として同様に用いている | ||
【禁 忌】 | 便溏及非実火症忌用 | |
【出 典】 | 龍膽.一名陵游.味苦寒.生山谷.治骨間寒熱.驚癇邪気.續絶傷.定五藏.殺蠱毒.久服益智不忘.軽身耐老. (神農本草経上品) | |
治黴気骨熱、眼中熱赤。(一本堂薬選) | ||
胃中の伏熱、時気温熱、熱泄下痢を除き、陽中の小虫を去り、肝胆の気を益し、驚を止める。久服すれば智を益し物を忘れず、身体を軽くし、老衰を防ぐ。(名医別録) |
||
竜胆 苦寒、眼赤疼を療す。(薬性歌) | ||
【処 方 例】 | 竜胆瀉肝湯、当帰拈痛湯、五淋散、疎経活血湯、立効散など |