ケイ | 桂皮ベトナム |
【基原植物】 | (ケイ)Cinnamomum cassia 和名はない | |
【 生薬名 】 | 桂皮CINNAMONOMI CORTEX | |
【 科 名 】 | クスノキ科Lauraceae | |
【 別 名 】 | カッシア、ニッキ、箘桂、牡桂 | |
【薬用部位】 | コルク層を去った樹皮 | |
【 成 分 】 | ケイアルデヒド(精油) | |
【薬理作用】 | 精油には腸蠕動運動亢進作用があり、駆風の効がある。sinnamic aldehydeをdd系雄マウスを用いて動物実験を行った結果、睡眠延長作用、体温降下作用、解熱作用、鎮静作用の緩和な中枢抑制作用が認められた。 | |
【 薬 性 】 | 性味‥辛甘温無毒、帰経‥入肺心膀胱三経 (常用薬剤選輯) | |
【 功 效 】 | 発汗解肌、温経通絡、駆風鎮痛 (常用薬剤選輯) | |
【 主 治 】 | 風寒表証、悪寒発熱頭痛、肩臂肢節疼痛、関節炎、神経痛、経閉腹痛、逆上性頭痛、腸疝痛、痰飲水腫 (常用薬剤選輯) | |
【 効 能 】 | ●健胃整腸には粉末にして1日1gをそのまま服用 | |
●風邪の初期の発汗、解熱に煎じて服用、1日4~5g | ||
●神経痛にも煎じて服用、1日4~5g | ||
●漢方で桂皮は不可欠の生薬で様々の処方に配合されている | ||
●漢方で用いる桂皮は日本和名のない樹木でニッケイとは全くの別物で、ニッケイはその代用にすぎない | ||
●桂皮は樹皮を用い、肉桂は根皮を用いる点も異なる | ||
【 備 考 】 | 漢方で使う桂皮の起源植物は和名がありません、生薬はシナモンのことです。 | |
【出 典】 (神農本草経上品) |
●箘桂キンケイ.味辛温.生山谷.治百病.養精神.和顏色.爲諸藥先娉通使.久服輕身不老.面生光華.媚好常如童子.(巻いて筒状になった肉桂を指す。 ) ●牡桂ボケイ.味辛温.生山谷.治上氣欬逆.結氣.喉痺吐吸.利關節.補中益氣.久服通神.輕身不老. |
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【処 方 例】 | 桂枝湯、桂枝加葛根湯、葛根湯、桂枝甘草湯 |