赤南天  白南天  


【基原植物】 ナンテン Nandina domestica
シロミナンテンN.domestica var.leucocarpa
【 生薬名 】 南天実 NANDINAE FRUCTUS
【 科 名 】 メギ科 Berberidaceae
【 別 名 】 南天竹子、白天南、天竺子
【薬用部位】 成熟果実
【 成 分 】 アルカロイドのドメスチン・イソコリジン
【薬理作用】 ドメスチシンは知覚神経および運動神経末梢に対し強力な麻痺作用がある。その塩酸塩は鳥型結核菌、ブドウ状球菌に対して育成阻止作用があるが、大腸菌には無効である。ナンジニンの生理作用は、pロトピンに似ていて知覚神経は局所的にその末梢を麻痺して、痛覚、触覚が鈍麻および消失する。
【 薬 性 】 気味は、帰経は不明
【 効 能 】 ●鎮咳、5~10gを煎服する、子供の百日咳には3~5g
 煎じる際、蜂蜜や砂糖加えシロップとすれば効果が増す
●作用が強いので10g以下、使いすぎないように注意する
●白南天、赤南天どちらとも薬用に使う
●葉を粉末にしてふりかけたり、汁をつける、ニキビ、わきが、口唇の荒れによい
●神経痛には葉を1日10gを煎服
●日本では、鎮咳薬として、民間的に喘息や、百日咳に用いる。1日5~10gを煎用する。
【 備 考 】 ●幹を煎服すると陰萎や咳に効くという
●白実が賞用されるので赤実を漂白したものが多く出回っている。シロミナンテンの方が果皮が厚いので簡単に見分けられる。
  いつ頃から使われ出したのか起源は不明。難波恒夫氏は中国伝来ではないと思われると記述している。。